東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

11話 ページ12

｢ちょっ、これ一体何があったんすか！！｣



怪我だらけの皆にタケミっちがアタフタしながら問うけれど、誰も口を開かない。

なんなら睨み合ってるし。


マイキーに抱きしめられている女の子、あれが多分例の転校生よな。黒髪ツインテールは確定だね。

泣いてんのかなアレ。



それに対するように、三ツ谷が姫乃を抱きしめている。なにこれ修羅場？



｢あ゛ぁ〜…俺の間に座るAいい匂いする…ちっこい可愛い〜…｣

｢春千夜、KY｣

｢あ？可愛いだぁ？Aの方が可愛いに決まってんだろうが。それと俺はかっこいいだろぉ〜？｣

｢都合のいい耳してんなぁおい｣



足の間に挟まれながら耳だけは修羅場の方に向ける。いやぁ、タケミっち呼んで大正解だわこれは。



そして最初のあのセリフに戻るのであーる。






｢そんなっ…私、本当に何もしてない…！｣


｢嘘つかないで！！酷いよ…私、ただ仲良くなりたかっただけなのに……っ｣




青ざめてる姫乃ちゃんと多分泣いたフリしてマイキーに縋ってる黒髪ツイ子ちゃん。






｢…Aちゃん、あれ何があったんだろうね｣


｢さぁ…あんまり首突っ込みたくない。面倒くさそうだし…｣


｢おい橘ぁ…Aとの至福の時間を邪魔すんじゃねぇよ〜｣


｢あはは、ごめんね三途くん…タケミチくん向こうにいるから…ちょっと今一人でいるのは心細い、かな。｣


｢ちっ…Aと手でも繋いてろバーカ｣





ヒナちゃんにはちゃんと優しくしてあげる春千夜好きよ。

基本、私と仲のいい女の子には口は悪いものの態度は優しかったりするのである。


いやぁ、原作の春千夜どこいったんだろうなぁ。マイキー至上主義だったのにねぇ…


言われた通り手を繋いでくるヒナちゃん可愛いよ。後でタケミっちに自慢してやろ。




｢いやぁ、でも流石ヒナちゃんの彼氏だねぇ。この場を一人でまとめてくれるなんて…タケミっち、最高だね｣




私たちが関わらないように体張ってくれてんのかな。


ヒナちゃんったら、そんなに嬉しそうにしちゃって。

今度お泊まりしようか。夜は彼氏語りしようか。沢山聞いたげるよ。








｢Aさん！！助けて下さいオレ1人じゃ無理です！！！｣


｢前言撤回だ、タケミっちお前最低だね｣

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