Story34 ページ35
その後はクララちゃんが何故か子守唄を歌い始めた。
…なんか、すごく和んじゃってる。黄色のふわふわさんは写真撮ろうとしてるし…
ちょっと勇気いるなぁ…
でもアレ、多分あんまり…良くない。良くない子。
なんか変だもん。あの黒いもやもやさんにあの指輪……魔力が篭ってる感じする…
「よし!己に任せぃ!」
「ちょ、近づくと危ないんじゃ…!」
「案ずるなライバルよ。こんな黒煙は引っこ抜いてや__」
「…ぁ……待って…!」
…遅かった。
あの指輪、魔力を食べちゃうんだ。一口がとっても大きいからA達みたいな悪魔じゃ直ぐに倒れちゃう。
「イルマ様、ここは私が」
「待ってアスモデウスさん…!」
「なんだ、おかゆ。貴様にこの役は譲らな___」
……遅、かった。
でもすごい、耐えてる。ガジガジされて大分魔力食べられちゃってるけど…
「ねーねー、何あれ?」
「ひっ」
「あ、僕シャックス・リード。よろしくねぇ。なんかあの指輪の事分かったみたいだから声掛けちゃった」
「えっと…あ、っと……レヴィアタン・A…です……。
…えっと、あの指輪から出てる黒いのが体の中の、魔力を、食べちゃって……」
なるほど〜と納得する黄色のふわふわさん。シャックスさんって言うんだ……
「おい、イルマ。ちょっと良く見せ…」
「あれ、先生固まっちゃった」
「……」
「あれ?Aちゃんも固まっちゃった?」
……サリバン様の気配がする。
「こーら。それはダーメ」
現れたサリバン様はカルエゴ先生を指で止めていた。なんだろう、なにが…
「今入間くんの腕ごと吹き飛ばそうとしたでしょ」
えぇ!?
「イルマ様を、そんな……」
カルエゴ先生に何か色々と言っていたその時、指輪のもやもやさんがサリバン様に飛び掛る。
…あの方なら、平気…だよね。
「よい、しょっ。お食べ〜」
サリバン様の膨大な量の魔力を食べたもやもやさんは指輪の中へと入っていった。
…説明によると、あの指輪は『悪食の指輪』と言うらしい。
魔具の一種だそう。
「もちもち〜アズアズ重いから反対の肩持って〜」
「重くないわ」
「あ、うん…!」
アスモデウスさんを支えながらもう一度サリバン様の姿を見る。
あの魔力を吸われて、あんなに元気。
「あれほど吸わせても十分に足るほどの魔力を持っているとは…恐るべし、サリバン理事長…!」
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朝 - アスモデウスの家系能力。とかいう小説を書いている朝と申します!すっごい面白いです!更新頑張って下さい! (2022年5月22日 17時) (レス) id: 334be47d6a (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜+α(プロフ) - 名前はまだないさん» 返信大変遅くなりました!コメ主様とも趣味がとても合いそうですね!これからも私のペースで頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
名前はまだない - 夜遅くにコメント失礼します・・・!!偶然見つけたのですがウマ娘も魔入間も好きなので見てて楽しいです(*´`) 主さんのペースで頑張ってください!応援してます!!!! (2021年8月8日 0時) (レス) id: 567784a46c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜+α(プロフ) - 音さん» 返信遅くなりました!コメントありがとうございます!おぉ、私たち趣味が合いそうですね!作品を見て楽しんでいただけたのなら幸いです。これからも頑張ります! (2021年8月7日 21時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 初めて感想をかきます。僕もライスシャワーと魔入間が好きなのでこの作品のを見てすごく嬉しかったです!!続きも楽しみにしてます。長々とすいません。 (2021年8月3日 19時) (レス) id: e12759efc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2021年7月31日 21時