Story22 ページ23
遠くから聞こえていたお兄様がAの名前を呼ぶ声がだんだんと近付いてきた。
やっぱりお兄様は悪魔らしくない。
バレないで……お願い、お願い……
｢Aー！！｣
｢……お兄様…｣
｢…どうしたの？｣
やっぱり…来ちゃった。
ばっとお顔をあげれば、目の前に汚れちゃったお兄様がいた。
Aを探すために、お兄様が…
｢…ごめん、なさい……｣
Aが、こんなところに来なければお兄様が汚れることは無かったのに……
｢わあぁ、な、泣かないで！…あっ、足怪我してる！血も出てるし…痛い？大丈夫？｣
｢…大丈夫だよ、お兄様……A、一人で大丈夫だから…だから、Aの近くに居たらダメだよ……不幸になっちゃう…｣
｢不幸って…そんなの…僕は三人と一緒にいられれば…｣
｢だって！…だって……Aがいたら…楽しくなくなっちゃうかもしれない……｣
｢…僕ね、こうして僕と仲良くしてくれるひ…悪魔と過ごすのが初めてなんだ。
…Aのこと、少しアズくんから聞いたんだ。それを聞いても、やっぱり僕は初めて仲良くなれたお友達と離れるのは嫌だ！｣
オトモダチ…？
｢…お兄様、オトモダチってなぁに…？｣
｢え！…知ら、ないの？…あ、えっと……お友達っていうのは＿＿＿＿ ｣
…オトモダチ……。
｢…お兄様、Aね、お兄様もクララちゃんも、アスモデウスさんも大好きなんだよ｣
｢うん｣
｢……ずっとね、羨ましかったの。
一緒に笑って、遊んで、ご飯を食べたりお話したり……昔から、皆はそうだったのにAは1人だったんだ…
……Aの近くは不幸だから、それと…Aの家系魔法が…酷いから｣
こんな魔法、いらないのに。
なんでAはこんな魔法を持って生まれちゃったのかな。
｢…家系、魔法……？｣
｢…クララちゃんが、ポケットから見たものを出せるみたいに…AもAのお家しか使えない魔法があるの｣
｢……聞いてもいい？｣
｢…見た方が、早いよ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朝 - アスモデウスの家系能力。とかいう小説を書いている朝と申します！すっごい面白いです！更新頑張って下さい！ (2022年5月22日 17時) (
レス) id: 334be47d6a (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - 名前はまだないさん» 返信大変遅くなりました！コメ主様とも趣味がとても合いそうですね！これからも私のペースで頑張らせて頂きます！ (2021年8月28日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
名前はまだない - 夜遅くにコメント失礼します･･･！！偶然見つけたのですがウマ娘も魔入間も好きなので見てて楽しいです(*´`) 主さんのペースで頑張ってください！応援してます！！！！ (2021年8月8日 0時) (レス) id: 567784a46c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - 音さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます！おぉ、私たち趣味が合いそうですね！作品を見て楽しんでいただけたのなら幸いです。これからも頑張ります！ (2021年8月7日 21時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 初めて感想をかきます。僕もライスシャワーと魔入間が好きなのでこの作品のを見てすごく嬉しかったです！！続きも楽しみにしてます。長々とすいません。 (2021年8月3日 19時) (レス) id: e12759efc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年7月31日 21時
