アブノーマルな青薔薇は幸福の悪魔【魔入りました！入間くん】

Story14 ページ15

お兄様たち、帰っちゃうのかな…遊びたいけど、一人は嫌だから……

んー、でもぉ…



｢…えっと……クララちゃん…？｣

｢ん？なぁにもちもち！トゲトゲボール投げっこする？？｣

｢ううんっ…あの……私、血みどろお魔々ごとやってみたい…！｣



｢A！？｣
｢おかゆ！？｣


｢ダメ…かな……？｣



二人とも承諾してくれた。…でもアスモデウスさんは凄く渋ってたなぁ…

うぅ…Aのわがままのせいでアスモデウスさんに迷惑かけちゃった…




｢イルマちは、庭の木お願いね！｣


言われた通り木の役になりきってるお兄様。…断っても、良かったんじゃ……

その次は強い風、ペットの魔犬と色々とこなして見せた。

凄く自由な女の子だなぁ〜…




｢アズアズは、私の夫と不倫する隣の若奥様ね！もちもちは私の夫！｣


｢Aが夫…！｣


｢こんの…ふざけるな！そもそもイルマ様がペットなどと…！｣


｢一緒にやろう、アズくん｣




アスモデウスさんは、お兄様には弱いから…

よーし、Aもクララちゃんの旦那さんになるぞ〜！


でも、不倫なんてそんなこと…Aのせいで誰かに悲しい思いさせてくないけど…





｢さっさと別れなさいな！アンタなんて最低の妻よ！私は無理やり結婚させられた年の離れた旦那も何もかも捨ててこの人を幸せにしてみせるわっ！｣


｢うぅ〜…ごめんなさぁい……Aが不倫なんて酷いことしちゃったから…皆に迷惑かけて不幸にしちゃって……うわぁぁぁん！！｣


｢おっ、おかゆ！？…ただの魔々ごとだろう…そんなに泣くことは……おわぁぁぁ！！！｣


｢わぁっ！｣


｢何をするか貴様ァ！！｣


｢修羅場修羅場！ほらイルマち止めて！｣


｢えぇっ、犬にどうしろと！｣






クララちゃん、すごく楽しそう……

…一緒に遊んで、良かったな……



Aも、人の笑顔に携われたんだ。

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