Story10 ページ11
肌が空気に触れたのを感じ、ゆっくりと目を開ける。
「ひいっ…!」
な、なんか大きな蛇さんみたいなのがAの周りにまとわり付いてる…?
周りからはザワザワとたくさんの声が聞こえてくる。
…やったぁ……A、ちゃんと使い魔を………
「なにあれ…」
「うわ気持ち悪い…」
「レヴィアタン顔だけは可愛いから使い魔も可愛いと思ってた」
「期待外れだよなー」
……期待、外れ…
…期待に応えたくて頑張ったのに…
その時、真上にある一つの頭から唸り声が発せられた。
……あの人たちを攻撃しようとしてる。
「っま、待って…!ダメ…!」
『何故…あやつらは主を貶したのだ』
「…でも、それは…Aがダメな子だから……」
どうしよう、泣いちゃいそう…
この広間に、この空気に…似つかない声が響いた。
「わぁぁぁ…!!A凄い!!」
「ぇ…?」
「だって!こんなにカッコイイ使い魔召喚しちゃうなんて…!アズ君もAも凄いなぁ」
沈みかけてた体を、引っ張られた。
お兄様は、明るい。
ずっと暗闇に生きていたAには眩しすぎちゃう。
目が、痛いな…
「…おい」
「は、はい…!」
か、カルエゴ先生に声をかけられてしまった…何か問題があったのかな…
「…お前の使い魔の名は、ヒュドラー。忠誠心が強い故に他者に害をもたらすこともありえない話ではない。
使い魔についての授業が行われるまで絶対に使い魔に頼るな。ただし手網はしっかりと握っておくように」
「…っはい…」
「次、イルマ」
なんだか、学校が始まってたった2日なのに…すっごく、変われる気がしてきた。
「…あのっ……お兄様…!頑張って…ね?」
「…!うん!」
「おかゆ」
「…アスモデウスさん」
「…もう少し自信を持っても良いのではないか?なぜ、自らをダメだと…」
「……そ、れはね………」
何から話せばいいのか、分からないの。
いっぱい、いっぱい話したいことがあるけど…
まだ、怖い…
「…まぁ無理にとは言わん。然るべき時が来たらイルマ様には必ずお話になれよ」
「…うん……ごめんなさい………それと、あの…」
「なんだ?」
「……なんでAのこと、おかゆ…って呼ぶの?」
「……」
「…アスモデウスさん…?」
寝言、とは言えなかったアスモデウス・アリス。
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朝 - アスモデウスの家系能力。とかいう小説を書いている朝と申します!すっごい面白いです!更新頑張って下さい! (2022年5月22日 17時) (レス) id: 334be47d6a (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜+α(プロフ) - 名前はまだないさん» 返信大変遅くなりました!コメ主様とも趣味がとても合いそうですね!これからも私のペースで頑張らせて頂きます! (2021年8月28日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
名前はまだない - 夜遅くにコメント失礼します・・・!!偶然見つけたのですがウマ娘も魔入間も好きなので見てて楽しいです(*´`) 主さんのペースで頑張ってください!応援してます!!!! (2021年8月8日 0時) (レス) id: 567784a46c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜+α(プロフ) - 音さん» 返信遅くなりました!コメントありがとうございます!おぉ、私たち趣味が合いそうですね!作品を見て楽しんでいただけたのなら幸いです。これからも頑張ります! (2021年8月7日 21時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
音 - 初めて感想をかきます。僕もライスシャワーと魔入間が好きなのでこの作品のを見てすごく嬉しかったです!!続きも楽しみにしてます。長々とすいません。 (2021年8月3日 19時) (レス) id: e12759efc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2021年7月31日 21時