14話 ページ16
｢…朝飯｣
｢え？｣
｢朝飯、特製塩むすびで手を打とう｣
え、マジか。
｢…え、わぁ。キャプテン愛した……｣
｢言ってろバカ｣
いやぁ、それにしてもキャプテンがわざわざ私を買い戻しに、助けに来てくれるだなんて思ってなかった…
うんうん、仲間は信じるべきだね！
｢いや、別にわざわざお前を買い戻しに来たんじゃねぇ。元からここには来る予定だったんだ。そこにたまたまお前が捕まってたって話だ｣
あ、ふーん……察し。
｢ｽｰｰ……ｯ
レイリーすわぁぁぁん！！これからお世話にな゛り゛ま゛ず！｣
キャプテン！多分私を買い戻すつもりなかったです！えぇ！！
｢ははっ、そう焦りなさんな。青年の顔を見てご覧｣
｢……。
……めっちゃ怒ってますやん｣
｢たり前だ。誰も買い戻さねぇなんて言ってないだろうが｣
えー…キャプテンの声音めっちゃ優しい…
それじゃあやっぱり私の事を助けに来てくれたという事実は変わらない、のか？
｢…私、要らなくないですか？｣
｢あ？要るだろ、誰が飯作んだよ｣
｢…！私です！！｣
今のって！！キャプテンが私に向けてくれた特別なメッセージ！？
『お前以外の飯は食わねぇ…』
と！！
きゃー！！もうキャプテンったら！
｢…冥王、やっぱりコイツやるよ｣
｢ゑ｣
｢おお、それは嬉しいね。若い娘さんは食べ甲斐がある｣
｢ゑ｣
………ゑ。
｢……やっぱり現役だったか、レイリーさん｣
｢どこツッコんでんの｣
｢あ、ペンちゃん。私どうやらここでお別れらしいわ｣
｢そうみたいだな。やっと子守りしなくて済む｣
｢……ベポぉぉぉぉ！！！！｣
シャチ？シャチは別にいいや。
｢わ、A！無事で良かったよぉ｣
｢好きぃィィ！！ガルチュー！！！｣
｢ガルチュー！｣
私、ベポと生きていく。
これは、キャプテンに捨てられた惨めな私とベポの物語＿＿
｢ふざけてねぇでこっち来い｣
｢あいあいきゃぷてん｣
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かかか - うわ、すっき更新頑張ってください！楽しみにしています (2021年7月20日 6時) (
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年6月27日 21時
