☆ ページ19
｢…ここは、平等にじゃんけんしよう｣
私の提案に皆が生唾を呑む。
誰もが避けたいであろう状況。
誰が当たってもおかしくないという事実。
ジリジリと『嫌』という感情がこの教室の生徒の心を蝕んでいく。
平等とは、善であり悪である。
｢…これは、漢気だね｣
｢あぁ、漢気でしかねぇよ｣
額に汗を滲ませるぶるーくとしゃけ。勝てば地獄。
｢あーあ、俺はじゃんけん勝ちたいなぁ！！｣
｢はんっ、Nakamuに負ける訳ないし〜｣
｢…マ、マケナイゾ｣
｢ほぉ〜…緑色にしては言うじゃねぇか、ぶち負かす｣
((負けてぇな))
心で呟いたその時、スマイルと何かが通じあった気がした。目が合った……フッ、やはり私とスマイルは運命()
覚悟して空気を吸い込む。
｢オラァ！者共！正々堂々漢気ジャンケン！｣
全｢ジャンケン…っ！！｣
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
｢｢………｣｣
｢スマイル、私たちって、運命かも｣
｢やめろ｣
ぴえん。
私たちに足りなかったものは、漢気だったのかもしれない。勝ちたいと思えば勝てなかったかもしれない。
なにが平等にじゃんけんだよ。誰だよ言い出したの…！
｢…行こう、スマイル。さっさと終わらせよう｣
｢あぁ｣
｢A、スマイル……お前らに全てを託す｣
｢…きょーさん……任せてくださいよ。私に出来ないことはないですから！｣
涙ぐむみんなに見送られ、私たちは教室を出て第1生徒会の活動教室へと向かう。
｢ねぇ、スマイル｣
｢なに｣
｢…なに…きょーさん達のあの茶番｣
｢……A正常だったんだ｣
なんでだろう、凄く傷ついた。
溜息を吐きそうになるのを我慢して手に持っている書類を軽く読む。
至っておかしいところは無い内容。
これ却下になったら絶対私たちみんなに怒られんじゃん。
てか、これを却下にする理由が分からん。まぁ敵対組織からの提案だもんねぇ…
変なプライドが高い連中だし、内容も確認せず却下ってなりそう。
そこは、グルッペン先輩が何とかしてくれると信じて…
｢…ノックするよ｣
スマイルがドアをノックする。
｢何の用だ｣
グルッペン先輩の地を這うようなバリトンボイスが鼓膜を震わす。
｢…第2生徒会会長、一ノ瀬 Aです。学校行事についての提案をこちらでまとめましたので、承諾を頂きに来ました｣
｢入れ｣
ドアを開ければ、空気は氷点下。
さぁ…頑張るか。
…こっわ。
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バレル信者 - 更新待ってますぅ！！！！(^p^) (2月19日 15時) (
レス) @page20 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
らるらる - メッチャ良かったぁぁです！運営のお名前とワイテのお名前センス良すぎぃぃと思いましたぁぁ！ (11月24日 22時) (レス) id: a6c7068b23 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっか - 更新待ってます！体調に気をつけて下さいね (10月20日 22時) (レス) @page20 id: d1ab8e2fb7 (このIDを非表示/違反報告)
NUTS Y(プロフ) - 更新待ってます‼︎ (9月15日 11時) (レス) @page20 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子(プロフ) - 更新待ってます‼︎すきぃぃぃぃい！！ (8月19日 5時) (レス) @page20 id: 2970d95ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年8月13日 9時
