☆ ページ7
｢どうせ男の方もろくじゃないッすよね｣
｢女を見る目がない男はろくじゃないよ｣
｢お、じゃあ先輩はろくですね｣
｢え？女と関わった覚えないんだけど｣
｢私ですけど｣
｢え？｣
｢え？｣
とりあえず注文が入ったので尋問はその後にしてあげよう。
バイトもそつなくこなし、終わりの時間になりまた制服に着替え直して外に出る。
ぴくと先輩がしれっと私のすぐ後ろを着いて外に出てきた。
｢え、先輩着いてこないでくださいよ｣
｢出口ここしかないじゃん｣
｢あ、そゆことっすか｣
自意識過剰乙〜と笑っているのでとりあえずエルボーかましたったわ。
帰り道は途中までぴくと先輩と同じなのだ。この人なんだかんだ優しいから近くまで送って行ってくれるんだよね。
やっぱり持つべきものは優しい先輩と可愛い友達だわ、うん。
｢あ、あれAちゃんの所の生徒会じゃない？｣
｢は？｣
ぴくと先輩が指さす前方には密集した男の集団の中に女が1人混ざっていた。
あんなむさくるしいところによく一人でいられるわ。私断固無理だわ。
｢絶対バレたら面倒臭いやつですね、遠回りしましょう｣
先輩の腕を掴んで引っ張りあいつらが居ない方に行く抜け道を使った。
この道、こっち来てから3日後にみつけてなんか凄い感動した。
｢…なんか一人見てるよね｣
｢気にせず行きましょうぜ？｣
ぴくと先輩が顔をしかめながらぼそっと呟く。確かにひとり見てるんだよなぁ…
まぁ、無視だ無視。しらね。〇ね。
何事もなく家に着き、先輩に挨拶して家の中に入った。ただいまと言ってもその声に反応する人はいない。
まだ、お父さん帰ってないのか…
しゃあない、久々に娘直々に美味しいご飯でも作ってやるかな。
少しめんどくさかったので無難にカレーを作った。
帰ってきたお父さんは死んだ顔からみるみる笑顔になって私に抱きついてこようとする。
全力で避ける。
いい歳したおっさんが娘に泣きつく地獄絵図です。
｢ムフフ、Aちゃんありがと〜｣
｢…たまたま時間があったから作っただけだよ……ほら、一緒に食べよ｣
久しぶりにお父さんと食べたご飯。
その日の夕ご飯は、いつもよりほんの少し美味しい気がした。
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素敵帽子(プロフ) - 初コメ失礼します。夢主ちゃんかっこよい。クラスの人たちいい人すぎないか？流石に好き。最&高ですわ (8月19日 4時) (
レス) @page28 id: 2970d95ac0 (このIDを非表示/違反報告)
すん - 初コメ失礼します。好きでs（（殴 (2022年10月3日 16時) (レス) @page36 id: 4e91283124 (このIDを非表示/違反報告)
りす - 夢主ちゃんがほんとに自分みたいでお父さんの名前もうちの父親と同じなの吹きました(( (2022年2月11日 7時) (レス) @page36 id: e4d1b8e741 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 夢主カッコいいな (2021年9月7日 21時) (レス) id: b406379d0b (このIDを非表示/違反報告)
サキ - すんごい遅れてるコメ失礼します。。少林寺拳法がでてくるとは、おもわなくてコメしちゃいました！夢主ちゃんと自分の口の悪さが似てるww (2021年7月28日 23時) (レス) id: 71dec2e12f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年6月21日 8時
