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71話 自由の証明 ページ30

朝食も食べ終え、今まで通り部屋に戻ろうとすればグルッペン様に呼び止められ総統室に来いとの事。

食べ終わるまで待てとまで言われる。

…自分にとっては不思議な感覚。食べ終わって用のなくなった食堂に居続けるなんて。


…みんなが食べてる姿ちゃんと見るの初めてかも。



「そういえば、Aはいつもフード外さんかったのにとうとう外すようになってんな」

「…まぁ、見られても困ることは無いし、この機に人の顔みて話せるようになろうと思って」


2度目の人生。ずっと人を疑い、顔色を伺って生きてきたせいで目は鋭くツリ目。普通のつもりでも睨んでしまう。

…本当は、このつり目を隠す為にフードを被ってた。
……睨まれた、なんてレティに騒がれたらたまったものじゃないから。


「成長したなぁ…」

「そんなしみじみと言わないでくださいよ」



もう、隠す必要も無くなった。

何も気にしなくていい。自由の感覚。


このフードに遮られない風景こそ、私に自由を証明していた。





「…スッキリした顔してるね」

「…そうですかね」


こうして普通に話すことも、私にとっては大切な事だから。


だからさ、そんなに睨まないでよ。レティ。



「A、食べ終わったから行くゾ!」

「はい」


総統室に入り、座らされる。特に真剣な表情はしておらず無意識に入っていたのであろう肩の力もすっと抜けた。


「なんだ、緊張してたのか?」

「そりゃ、総統室に呼ばれるってことは…大抵はそういう意味ですので」

「はは、確かにその通りだ。安心しろ、お前を切る予定は無いからな」



そう言いふっと笑っているが、総統室に呼ばれる事は何度もあったけど未だに慣れることは無い。


「…A、明日の流れについて説明してなかったな」

「…ぁ、言われてみれば」


「明日、Aはレティの護衛として会場でゾムと共に警備に当たってもらう。式が始まるまでは教会入口の警備、始まり次第総統の護衛という設定で俺の所に来い…

どうした、不安か?」



…総統に隠し事は出来ないな。

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ポンコツ - めっちゃ面白くてどんどん読めました!マジ神作! (2021年5月15日 8時) (レス) id: 325f452e67 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - えっ、おすすめに出てきたから見てみたら面白くて一気読みしてたんですけど、まさかお気に入り登録してるtwst小説の作者さんだったとは…そりゃ面白いわけですわ… (2020年10月7日 21時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 次回が最終回…だと…!?うああああ……待ちきれないぃぃい…。むっちゃ楽しみです!! (2020年9月26日 0時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
kiito - あぁー最終章に突入してしまった〜!嬉しいけど寂しい(´;ω;`) (2020年9月21日 22時) (レス) id: 840ffe907d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃ(プロフ) - レティまさか、、、味噌汁に*を、、!?だから夢主は*に関する本を教授のいる図書室から借りてキッチンで*を作ってから飲んで耐性を付けたんですか!!?(*←のところ合ってるか分かんない、、) (2020年9月16日 20時) (レス) id: c3d604437a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2020年6月6日 9時

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