夕陽の見える丘の上で

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結局あの後有岡くんのお家で夜ご飯をいただいた





迷惑かけっぱなしで申し訳なかったけれど





有岡くんのお母さんも彼と同じく優しい人で





気にしないでと微笑んでくれた





「ただいま」




今日2度目の帰宅




外で倒れるほどだから余程疲れていたんだろうと思う





今日はもう寝よう





そう思って布団に入ると直ぐに眠りについた






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朝起きて顔を洗ってご飯を食べて歯を磨いて家を出る






昨日早くに眠ったおかげか体の不調は特に無かった





だからだろうか






いつもと何も変わりのない通学路も






なんだか気持ちよく感じた






学校に着いて、いつも通り自分の席に着く





誰とも話さない





いつも通りHRが始まるまでぼーっとしていたら





クラスの人たちが





いつもより浮き足立っていることに気がついた





聞き耳を立てていると聞こえて来たのは






転校生が来る





という事





この時期に珍しい





まぁどんな子が来ようと俺には関係ない






いつも通り過ごせればそれでいい






今までもそうやって生きて来た






当たり障りのない毎日






他の人からしたらなんの楽しみもない人生だと思う






でも俺にはこれくらいで丁度いい






これくらいが…






「わぁ！！！！」





深く考え込んでいたようで






気がついたらもう転校生が教室に入る所だった






「あれ…あの人」







「隣町の高校から転校して来ました。






　有岡大貴です。よろしくお願いします」









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