短編集【WB】 (ページ3)

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セイシュンなのか？【○】ページ3

駄菓子屋。
僕のおばぁちゃんは駄菓子屋をしている。

中学生3年生の夏休み。
勉強に問題はない、とお母さんに言われておばぁちゃんのお店を手伝いにきた。

「A、そこの餡子運んで」

「窓開けてー！」

「餅はこうこねるのよ」

見ての通り、忙しい。
おばぁが人使い荒いのもあるかもしれないけど。

ガラガラ

「あら、梶くんじゃない」

僕が掃除をしているとき、お店のドアが開きヘッドホンをつけた人が入ってきた。
おばぁちゃんの知り合いみたいだ。

梶「誰だ…？」

音楽に夢中になってると思って話しかけなかったか僕に話しかけてきたカジという人。
おばぁが紹介してくれるのかな、と思ったが、おばぁは店の奥へと行っていた。
自分で言わなきゃいけないのか…

『……マコばぁの孫の…A…』

僕が曖昧に言ったからか、カジさんは警戒したような目で見てくる。マコばぁ、早く来て…

梶「苗字は？」

『北原…』

梶「ふーん？」

明らかに疑ってる。
どうすれば正解なんだろうか。

「はい！梶君いつもの飴ちゃん」

梶「ん、コイツ誰？」

「私の孫よ？アンタ言わなかったのかい？」

今にも怒りそうな声色でそう言ってくるマコばぁ。
色々誤解が生まれている。

梶「本当なのかよ」

まだ少し疑っているように言うもんだから、うちの犬かよ、と思ってしまった。

　 ______To be continue

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