独白【散文】 (ページ7)

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正当な怒りをページ7

私の堪忍袋の緒。

それは、自分で思っているより切れやすかったらしい。

今まではなんやかんや有りながらも謝ってきた。

いつも、いつも、私が譲っていた。

けれども、その時の私は割と限界だったらしい。

その理由は、相手から言われた言葉。

お前の居場所だろうがどうでもいい。
解決の為なら壊す。
この事を機に本音を聞かせろ。

ここまでは良かった。

「んー、出来れば壊さないで欲しいかな」

だが、今回も譲っても良いと思っていた。

「まあ、なるようにしかならないし。私はどっちでもいいよ。」

その旨も伝えた。

何故か怒られた。

「何故お前はそんなに他人事なんだ」

他人事では無いのだが……

私は私の本音を言っただろう。

……言ったところで、お前は考えを譲る気は無いだろう？

問題の解決の為ならば、私の感情など邪魔なだけだ。だから、私はまた譲ったのに。

「もう無理。話にならない」

話し合いから抜けられた。

……私は、何がいけなかったのだ？

本音を言えと言われた。
だから言った。

けれどもお前は譲る気がなかった。
だから私が譲った。

何故、そんなにも怒られなければならないのだ？

その場に居た第三者に尋ねた。

「私、何か間違ってたかな？」

第三者は答えた。

「いや、間違ってねぇよ。寧ろ、お前はもっと怒っていいと思うぞ」

居場所さえ壊されても、優先してやった。
私は早く解決して欲しかった。

この感情は間違えているのか？

そもそも、他の居場所を私から取り上げたのは奴だった。

その唯一の居場所さえ取られても、私は構わないと告げた。

怒られる意味がわからなかった。

後日、第三者経由で私の大切なものまで全て壊すと告げられた。

私の精神を壊す事は、躾の一環らしい。

もう、限界だったらしい。

頭の中で何かが弾けた。

気付けば、本人に縁の離別を告げていた。

確実に縁を切り、第三者を私側に引き寄せた。

私は第三者にも本人にも、自分の怒りを明確に説明し、正当性も冷静に話した。

……怒っている本人とは、話し合いにすらならなかった。

不愉快。

話し合いの出来ない奴は、猿と同じだ。
駄々をこねる、子供と同じだ。

居場所さえ取られても、どれだけ譲ろうとも、私は笑っていた。

それでも怒られる事について
「お前は何をそんなに怒っている？説明も出来ずに怒り散らしているだけか？ふざけるな」
と怒る事は、正当な怒りではないのか？

私に後悔はない。

私は、正当な怒りをぶつけたつもりだ。