独白【散文】 (ページ3)

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不変ページ3

毎日。私にとっては当たり障りなく、当たり前だった。

当たり前に続く日常

当たり前に繰り返す日々

起きて、働いて、帰って、飯を食べて、風呂に入って、寝る
起きて、布団にころがって、文字をうって、飯を食って、風呂に入って、寝る

それだけの日常。

其の中に楽しさを感じる人は良いね。

人が変わろうが、何だろうが、結局は全て同じだ。

「君が居たから人生がバラ色に輝き始めたんだ」

馬鹿なの？

「あなたが居れば、私には何も要らないわ！」

人一人だけの存在で何が変わるの？

「私達、親友だもんね」

親友って何？あなたが一人になりたくないだけでしょ？

でも一番馬鹿なのは……

「有難う」

その一言で全てを肯定したように見せる私。媚を売っているだけだ。……嫌われたくない、傷つきたくないだけだ。

帰りのホーム。

通過電車の赤を見やる。
飛び込む妄想は何回目？
怖いからしないけど。
……家族への負担が怖い。

他人中心？違うね。私には私が無いだけだ。
わからないだけだ。

褒められたい。愛されたい。判って欲しかった。

唯、頭を撫でられたかっただけなのに。唯、抱きしめて欲しかった、温もりが欲しかった。

無理だと諦めた。
孤独だけが、私を救った。
人に縋ると皆裏切る。
ヒトは裏切る。

この世に、絶対は無い。

内心を抱えながら、目を伏せて笑う。

人の目が怖くなったのは何時からだっけか。書類を確認する振りで目を合わせないのは何回目だ？

私は結局、何も変わらなかった。

そうして、変わらない日常は、変わらない笑顔を貼り付けて、変わらない偽の情熱でもって過ぎていく。

誰か、私を刺してくれませんか？
そうしたら、何か変わるかもしれないから。

家路を辿る。家にあるのは、暴言と私のじゃない責任と、親からの愚痴。本当の居場所なんて、何処にも無いから。

居場所を作る事を諦めました。

変わらない孤独の中で、繕った笑顔で。

私は変わりません。

「君を変えてみせる」

そう言った男は何十人と居たが、何れも私を捨てた。共感して欲しかっただけの男達。私は唯の人形か？笑ってやればいいのか？お前の為に泣いてやれば幸せだったんだろ？

私は変わらない。変われない。

変わる事を望まない。

不変の平和は素敵でしょ？孤独は何時だって変わらないから、私を裏切らないの。

頼むからさ。君の理想の私で居てあげるからさ。私の中に入らないで。

私を変えようとしないで。

こうして、私は詰まらない日常を繰り返す。