ホテル、寝起き(ポロロッチョ) ページ2
いつも通りに酔い潰れ、いつも通りにベッドの上だ。どこのか。ホテルのだ。隣には、ポロロッチョ。言わずもがな、お互い生まれたままの姿なわけだ。
「あぁ……またやってんのか私は……」
モゾモゾと起き上がり、隣のオネエを見る。こうして見てると、やはり男なのだとわかる。寝てるのをいいことに、色々と筋肉を触ってみる。
「凄いな……流石はポールダンサー。付き方が違うね……」
いろんな男と寝た私でも、やはりこれは飽きない。触り過ぎたのか、モゾモゾと彼も動きだしたわけだが。
「んん……どうしたの、A……？ワテクシの身体なんて、昨日充分に堪能したでしょう？」
なんというか、彼らしい言葉が投げかけられた。私はと言うと、無表情で身体を触り続ける。
「いや、いい身体してんなぁってさ。体幹もさる事ながら……」
「そんなことはどうでもいいわ。寒いのよ、布団に入りなさい」
言葉を遮られ、起こした身体は引き寄せられ倒れてしまった。
「二度寝する気？」
「まだ朝よ、ベイビー。アリーナの時間には余裕があるわ。Aはどうなのかしら？」
「まあ、今日は予定無いけどさ……最近、コラボの子ばっかり使われてるから。私はあの子の下位互換だし、仕方ないんだけど……」
言葉を漏らした途端にたくましい胸板に顔を埋められた。硬いし苦しい。
「ちょっと」
「そんな事言わないの、ベイビー！あんまり自分を卑下してるのは美しくないわ！」
いつもの、からかいなのか個性なのかわからないようなハイテンションで言われた。これでは仕方がない、と口を閉じた。
「わかった、わかったよ」
「ならいいわ。ワテクシの選んだ子なんだから、もっと自信を持ちなさい！」
もう目も覚めてしまったわ、なんて勝手に言われ、布団を剥がれる。理不尽だと思っていた事もあるが、もう慣れてしまっていた。
「さっむ……」
「付き合いなさい。何か食べに行くわよ」
さっとベッドから降りた彼は、いつもの服装を難なくスっと着替えていた。対する私は、長袖ニットにジーンズ、ロングコートとシンプルな服の癖に、ノロノロと準備をしている。
「ベイビー、服装はラフなのにどうしてワテクシよりも遅いのかしら」
「早くする習慣がないからでーす」
ポケットに手を突っ込み、カバンをひったくるように掴む。そして、彼の待つ玄関へと。
「忘れ物はないわね？」
「そっちこそ、無いね？」
「ないわよ。それじゃあ、行きましょうか」
外は、少し天井の低い青空だった。
世間話と思わせぶりと(アダム)→←自覚なし、チェリーパイ(ポロロッチョ)
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
