【オリジナル】オリキャラで!短編集!!【名前変換】

♯ ページ3

「答えを言いなさい。答えを。脱線大好きですね?あなた。」
「・・・・なにその俺が悪いみたいなの」
いや、実際そうでしょう。


「・・・・」
「何で哀れなものを見るように俺を見るの!?」
「いえ・・・かわいそうだなあ、と」
というか、読書の邪魔はしないでいただきたい。好きな本なのに・・・


「やめろよ！虫けらを見るような目で俺を見るな！」
「いや、ごみを見るような目ですが？」
「なおいやだ！」
文句が多いですねえ・・・


「つ〜かよ〜・・・」
「なんですか？」
「何読んでんの?」
「見れば分かるでしょう。」
太宰治の人間失格を読んでいます。


「Aってさ、」
「はい。」
「それ好きだよなあ。」


・・・貴様に迷惑でもかけたか。それで。かけてないだろ。
「何か問題でも?」
「いや、ないけど・・・」


・・・そろそろ、本題に戻りましょうか。
「脱線しましたが、一樹君。」
「ん〜？」
「何が望みですか?」


「A、暇だ」


・・・は?
「それだけ？」
「それだけ。」


・・・どうしろと・・・
「だからよお・・・」
彼はそう言うと、私から離れて正面に来て、とびきりの笑顔で


「遊ぼうぜ!」


と言ってきた。そんな彼の笑顔は、まるで、夏に咲き誇るひまわりのようだと思いました。

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