29話・関係ないのか…? ページ30
そんな中、四人対四人のゲームをやることになった。
私は、遠くから見ている。
遠くからだから、実体化をしている。
皆、ガンバです。
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『円堂さん、凄いな……。サッカーは、やっぱり凄いや……!!』
懐かしいな……。
ずっと前に捨てたサッカーがこんなに懐かしく思えるなんて……。
皆に出会ってなかったら私は……。
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そんなのに感心している間に、悲劇は起こったのだ。
急に来た変な人達に、アメリカ選手は怪我をおった。
『の、野坂くん……、アメリカの皆さんは……。』
野坂「人思いの所は良いと思うけど……、君は関係ないから。巻き込む訳にはいかないんだ。」
私の頭に、ポンっと手を置いて野坂くんはバスへと戻る。
一時的に、時が止まったかのように、遅れて私も後を追いかける＿＿＿はずだったが。
『え、うわぁ?!』
私が叫んだのも間もなく、私は連れ去られる。
ただ叫んだのが運なのか、豪炎寺さんが気付いてくれた。
けれど、彼の足は治りかけ。
無理させる訳にもいかず、私はただひたすらに、「大丈夫。」と言う顔で笑うしかなかった。
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私を連れ去ったのは、アメリカの皆さんに怪我を負わせた、アメリカの代わりメンバーの監督の部下だ。
どうやら、日本側の野坂くんの弱味を掴んだとか……。
私が、彼の弱味だと？
私の事なんて、弱味の眼中にも入ってないでしょ。
大丈夫、あの野坂くんだよ…？
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作者名：千 | 作成日時：2019年4月30日 12時
