今日から守護神になります！【野坂悠馬】 (ページ17)

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16話・色々分からないページ17

兎に角全力無視。

でも、困った事に遠回りをして、バス停へと向かわなくてはいけない。

地図とにらめっこしてたら、ただひたすらに時間が経つだけだ。

それぞれのバス停を隈無く探すことだけか。

私は顔を上げて、溜め息をついた。

それぞれのバス停を見たが、私の目的に行くところは無し。

てか、バスとか詳しくないから、絶対無理だわ。

私がベンチで一息ついていると、ふとイナズマジャパンの皆が目についた。

ちゃんと事情説明して、着いてくんだった……。

仕方ない歩くか。

最終手段は歩くそれのみだ。

『マジしんどい……。てか、絶対野坂くんに見られたよね、うん。うん……。』

『あの人の説教長いんだよね……。また会わないように、気を付けよ。女子からキャーキャー言われてる分には、冷たい気がするけどね……。てか、実体の時はあまり二人で行動したくないんだけど。マジファンからの視線痛いし、何せよ恥ずかしいし……。何で、彼には見えるんだろう。彼は、私と会った事があるのか、あやふやなまま。野坂くんがある意味怖い。』

ブツブツ呟いてストレスを吐いてたのかもしれない。
彼は私の主人でもあって友達。

私は、彼にとってただの……からかう為にあるのだとしたら＿＿＿。

彼と関わって後悔はしないと思ってた。

いや、信じてたんだ。

けれども実際後悔ばかり。

あぁ、よく分からないよ。

『！！』

パチンと音がして、ボーとしてた私が目覚めた。
一瞬何が起こったか分からず唖然とする。

『そうだ、観光!』

「じゃない。」

『え。』

私は首が動かせなかった、振り返ったら私は……。

でも恐る恐る振り返ってみた。

『な、何だ……だだだ、誰もいないじゃん……。幻聴幻聴……!!』

いや、完璧にいる。
野坂悠馬と言う皇帝が。

すっごいニコニコしてたけど、何なんだその笑みは……?!

これぞまさしく、命の危険。

私がさっさと行こうと歩き始めたけれども、彼は着いてこない。

皆の所へ戻ったのだろうか。

すると、私の手が引っ張られ、何処かへ連れていく。
振り返って見ようとしても、この体制だと手が痛くなる。けれども、私は真っ直ぐ進もうと逆らう。意外に、私の方が強いかもとか考えていると、首にドンっと衝撃が来て、目の前が真っ暗になった。