今日から守護神になります！【野坂悠馬】 (ページ9)

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8話・柑橘系の匂いページ9

午後からもずっと、暇のまま。

幽霊って意外と不便だ。
幽霊の友達出来ないかなー。

木の影からこっそり皆がサッカーをやっている所を見る。

凄い必死になって練習しているところ、格好いいと思う。

次は、決勝かな？
きっと、強いんだろうな……。

あの人、必殺技的なのを出そうとしている…!!

き、気になる!!!

ん？ファイヤーレモネード……??
不思議な名前。

ちょっと待って……、此方にボールが向かってくるんだけど!!??
まあ、どうせ通り抜けちゃうから意味はない。

けれども、予想外の事に、私の目の前で弾けたのだ。

凄い柑橘系の匂いがする。

『何かスッキリするなー。』

一回深呼吸をする。

一旦帰ろうとすると、木にぶつかった。

『あれ、通り抜けられない……。まぁ、いいか。』

そのまま、木を避けて行った。
合宿所の入り口にいって、通り抜けようとしてもまたしても、無理だった。

『霊媒師でも、呼んでお祓いでもしたか…?』

「おい、お前。」

何か声が聴こえる。
もめ事でもしているのだろうか。
はたまた、誰かを呼んでるだけか。

私がドアに手をかけると、ドンっと言う音がした。

「無視すんなよ。」

どうやら、この人は私に話かけていたようです。
灰色の髪の人。いかにもガラが悪いけど……。

でも、私を見える者が他にもいたなんて……。
感激っ!!!

『何でしょうか!!』

「ここは、イナズマジャパンの関係者意外立ち入り禁止だぞ。」

『大丈夫です!他の人達には見えないので!』

「はぁ？何馬鹿なこと言ってるんだよ。」

最初は、信じて貰えないだろう。
皆そうだからね!

「灰崎どう?」

彼の友達だろうか。
何か元気がありそうな子だなー。

って、この人灰崎って言うのか、覚えとこ。

灰崎「おぉ、明日人。ちょうど良いときに。」

明日人「何かあったの?」

灰崎「こいつが、他の人には見えないからーとか、言ってやがるんだよ。」

どうやら、この二人は見えているようです。

てか、グランドの皆が見ています。
もしかして、全員私が見えてますか？