今日から守護神になります！【野坂悠馬】 (ページ25)

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24話・意地悪なだけページ25

私が合宿所に辿り着くと周りは静まり帰っていた。

部屋の前に行くと笑い声も聴こえれば、何も聴こえない部屋もある。

平和だ。

私の部屋は、一人部屋。
ドアノブに手をかけ、ドアを引く。

ちゃんと、自分の荷物が置かれている。

疲れたから、ベットにダイブする。

一日の疲労がとれる。

＿それ、さっきも言ってた。

どういう事だろう、見てたって事？

それとも、野坂くんがボケた？
それはない。

やっぱり、見てたんだよな……。

『見てたの……かな?』

「盗聴だよ。」

何処か分からないが、声がする。
テレパシーかっ……?!

盗聴……?

もしかして……。

私は、ある者に電話をかける。

『盗聴って……、立派な犯罪ですよ、野坂くん。』

野坂『大丈夫。もう用は終ったから。また、必要となったら。』

『あの……。』

野坂『何？』

『ごめんなさい。何回謝っても足りないぐらい、ごめんなさい。』

野坂『許さないって言ったら?』

『自分の所に帰ります。』

野坂『許さない。』

その言葉は、ショックだった。
許さない……。

そう……だよね。

『……。あ、はは……、そっか…。皆に今まであり……「何言ってるの?」え？』

野坂『僕は、帰る事を許さないって言ったんだ。あの事を許さないと言っている訳じゃない。』

『……!!貴方は、本当に……優しいんですね……。』

私の目は潤んでいた。

今日は、泣きすぎる１日だった。

野坂『僕は、優しくないよ。ただ、意地悪なだけさ。』

『えぇ？』

野坂『じゃ、また明日。くれぐれも、悪戯はしないでね。』

『しまっ、って切れた。』

野坂くん、貴方は意地悪なだけと言ってますが……、大丈夫です、優しいですよ。