余命半年天才アイドル、マネージャーやります【ハイキュー】

その瞬間 ページ13

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プルルップルルッ『！…』



引退を表明してから、毎日かかってくるこの非通知番号…誰？



…嫌がらせレベルだけど。でも私はもうアイドルじゃないしマネージャーに相談する訳にもいかないよね







『衛輔、鉄朗知らない？タオル忘れてたから渡しに行きたいんだけど…』



夜「黒尾なら第3体育館じゃねぇかな」



『分かった、ありがとう！』



夜「A」



『ん？』



夜「…何でもない」



『？？じゃあ、やり過ぎないようにね！』



夜「……」



研「顔色、悪いよね」



夜「！やっぱりそう思うか？」



研「A、自分のこと何も話さないから救いようがない」



夜「言い方！！！」







『失礼しま〜』



兎「あーっ！眼鏡君さ！」



！話し中！？



後のほうがいいよね…また来よう



兎「バレーボール楽しい？」



月「………？……いや…特には……」



兎「それはさへたくそだからじゃない？」



『！』



確かに、分かる



自分の思うように出来ないと楽しくないよね



すごく、分かる



兎「バレーが“楽しい”と思う様になったのは最近だ」



月「？」



兎「“ストレート”打ちが試合で使い物になる様になってから。元々得意だったクロス打ちをブロックにガンガン止められてクソ悔しくてストレート練習しまくった」



【Aちゃんってさ、歌上手いけどダンスがさ〜】



【分かる！なーんか平凡って言うか、どっちかと言うと下手だよね笑】



【………】



兎「んで次の大会で同じブロック相手に全く触らせずストレート打ち抜いたった。その一本で「俺の時代キタ！」くらいの気分だったね！！」



【皐月A、ダンス上手くなったな〜！】



【『天才』だな】



兎「ー“その瞬間”が有るか、無いかだ」



『っ！！』



兎「もしもその瞬間(・・・・)が来たら
それがお前がバレーにハマる(・・・)瞬間だ」



『………』



赤「…あ。Aさ」



『ごめん、これ…鉄朗に渡しておいてくれる？』



赤「？分かりました」



タタタッ




…その瞬間(・・・・)を知ってしまった



辞めたくない



『っ………死にたく、無い…！！！！』

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