公安、FBI、SIT【名探偵コナン】

SIT。 ページ22

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最終手段を失ったからといって、犯人が戦意喪失するはずがなかった



「おらぁっ」


『っと』



的確に急所を狙ってくる警棒を交わしつつ、反撃を仕掛ける隙を伺う

無駄だとわかったのか警棒を捨てた犯人


右手で殴りかかって来たのを左腕で防ぎ、俺も右足で攻撃する

先程頭をやられた為か、若干動きが鈍くなった俺が不利かと思われたが。




「ハッ！これじゃ俺の勝ちか！？」


『いや、もともとお前1人相手にすれば良かったからな』




俺も、結局は時間稼ぎだ


その瞬間、犯人の背中に後ろから蹴りが入れられた

突然の不意打ちにバランスを崩した犯人を、後ろから取り押さえる人物




「遅れました」


『あぁ、ちょっとおせぇかな。佐藤』




３人だと厄介だが、2人は縄に縛られ、残り1人は俺と戦って手榴弾も使い果たし

火をつけるそぶりもなくなった今、他のヤツが突入したとしても支障はない




「っあぁ！クソ！！」


『ゲームオーバーっつったろ』




次々と突入してきたSIT隊員達が犯人を連れて行くのを横目にコナンに目線を写した

彼は隊員達を見て少し目を見開いていた




『怪我は？』


「え、あ、ちょっと擦りむいただけ！」


『悪かったな、巻き込んで。あっちで治療してもらえ』




コナンの頭に手を置いて撫でた後、俺は黄色いテープの横にいた警官に話しかけた






『流石に立てこもり犯に乗じてだと、盗む気にもならなかったのか？






怪盗サン』






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