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「人気があるんだか何だか知らないが、あれじゃダメだ。独りよがりで自己中心的、目立ちたいだけだろ」
晴子「ちょっ…」
『違う!!』
何か言おうとしていた晴子ちゃんを遮り立ち上がると、男の方へ向かって口を開く。
『独りよがりで自己中心的って、それの何が悪いの!そんなのあんたに関係ない!それに目立ちたい?そんなわけない全部違う!!』
『流川くんの思いは… "勝ちたい"、それだけよ』
自然と体が動いて自然と言葉が出た。
私の言葉に周りが静まり返って自分の心臓の音しか聞こえない。男も面食らったように、口を開けたまま固まっている。
茜「…A?」
聞こえた茜の声で我に返ると、たくさんの視線が私に向いていることに気がついた。
『……え』
私は今、何をしたのか。
頭が真っ白になる。
陵南の試合が終わり、やって来たふたり。その後ろには彰くんもいて、みんな戸惑ったような表情で私を見ている。
芽衣「Aちゃん、どうしたの?」
『…わからない、私どうして…』
どうしてこんな事をしたのか自分でも分からない。
タイムアウト終了の合図で人々がコートへ視線を移したと同時に、膝から崩れ落ちるように席に着いた。
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星 たるふ(プロフ) - 早桃さん» そう言って頂けると本当に嬉しいです。ありがとうございます!なんとか最後まで頑張ってみようと思います…! (2023年2月12日 23時) (レス) id: 695404ddf3 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃ面白い!好きです!!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してますぅぅぅ!次の更新楽しみ! (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: ac42bf1e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星 たるふ | 作成日時:2023年1月1日 12時