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後半も残りわずか。途中から入った桜木くんの予想だにしない動きも合間あって、陵南は苦戦を強いられていた。
そして後半戦残り2分、ついに湘北の逆転を許す。
芽衣｢逆転した！！もしかしてこのまま湘北が…！｣
茜｢いや、ここからだよ、うちのお兄ちゃんは｣
茜の言葉通り、すぐに仙道によって2点を返され、陵南が一点先制。両者1歩も引かず、激しい攻防が繰り広げられる。
試合終了まで20秒、ボールは流川の元へ。
茜｢とめて！！｣
すぐに追いついた仙道のディフェンスによりボールが弾かれる。なんとかもう一度ボールを拾った流川がラインギリギリのところでパスを出した。
芽衣｢桜木くんだ！｣
ボールを受け取った桜木はゴールに向かって一直線。
『(入れ…！！)』
───ﾊﾟｽｯ
｢｢は、入ったぁぁ！！！逆転だ！！｣｣
芽衣｢桜木くんが！桜木くんが決めたよ！！！｣
流川｢まだだ！！！｣
『あっ！』
｢｢仙道さん！！｣｣
茜｢いけーーー！！！｣
ﾋﾞｰｰｰｰｯ 試合終了！
茜｢か、勝った！！勝ったよ！！｣
芽衣｢おめでとうっ！！｣
湘北逆転の直後、陵南の素早いパス回しから仙道のシュートが決まり、結果87-86で陵南が勝利したのだった。
･
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茜｢Aどこいくの？｣
『ごめん、なんか暑くて、外で涼んでくるね』
茜｢？…はーい｣
茜はおそらくこの後彰くんに会いに行く。なんだか素直に祝えないような気がして、2人から離れた。
体育館の裏に回り、人気のない木陰に腰掛ける。
初めて見た高校バスケの試合。
素人の私でもわかった、彰くんはまさに陵南のエース。本気になった彰くんは普段のイメージとはまるで違う。
そして流川くん、1年生ながらもチームを引っ張っていた。
2人とも相当な実力者で甲乙つけ難い。はずなのに、私は流川くんから目が離せなかった。
流川くんのプレーに惹きつけられ、無意識に目で追ってしまう。
それは彼が私を知っている事に関係があるのか。
でも私は彼の事を知らない、いやそれとも思い出せないだけか。
もう一度よく考えてみる。
流川くん……るかわ……ルカワ……ん〜〜
……そういえば、下の名前何だっけ？
流川｢楓｣
『きゃあ！！』
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星 たるふ(プロフ) - 早桃さん» そう言って頂けると本当に嬉しいです。ありがとうございます！なんとか最後まで頑張ってみようと思います…！ (2023年2月12日 23時) (
レス) id: 695404ddf3 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃ面白い！好きです！！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！次の更新楽しみ！ (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: ac42bf1e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 たるふ | 作成日時：2023年1月1日 12時
