検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:47,747 hit

14 ページ15

体育館へ行くと聞こえるのは、ボールをつく音と、バッシュから出る摩擦音。

バスケなんて授業でしかやった事がないはずなのに、なんだか懐かしいような感じがした。




茜「あっいた!隅っこでドリブルしてる」



芽衣「ちゃんと練習してるのね……顔怖いけど」



真っ赤なリーゼント頭で基礎練習をする彼はとんでもなく目立っていて、これは噂にもなるなと納得してしまった。




「あれ?もしかして芽衣ちゃん?」



芽衣「晴子ちゃん!」



突然走り出した芽衣の後を追うと、そこにはとっても可愛らしい女の子が。



晴子「初めまして、赤木晴子です」




そう言って微笑む姿に、つい見とれてしまった。

話を聞いてみると、晴子ちゃんは芽衣と同じ小学校で、3年ぶりに会ったという。そしてなんと彼女は湘北バスケ部キャプテンの妹らしい。
ここまで似ていない兄妹がいるのか…




晴子「皆はどうしてここへ?」



芽衣「あの赤い髪の子見に来たの」



晴子「あぁ!桜木くんね、実は私が誘ったのよ」



茜「晴子ちゃんが!?すごい勇気ね…」




そうかしら?と首を傾げる晴子ちゃん。なるほど彼女は相当な天然のようだ。あれを見て恐怖心を覚えないだなんて。

晴子ちゃんからその桜木くんに視線を移す。




『なんだか我慢の限界って顔ね』



茜「ほんと、いつ暴れだしてもおかしくないよあれは」




不服そうに練習する桜木くんを見ながら、そんな心配をしていたその時






「「キャーーーッ!ルカワクーーーン!!!」」




耳をつんざくような女の子達の黄色い声援。それと同時に晴子ちゃんの目の色が変わり、コート内の誰かに完全に釘付けになっている。




茜「何事??」



芽衣「流川くんよ、この間話したの覚えてる?」




芽衣の指さす方へ目を向ける。





『ねぇ流川くんてもしかして、あの腕にサポーターつけてる人?』



芽衣「そうそう!」



茜「まだ新入部員なのにファンまでいるのか」



芽衣「たしかにあの顔だものね。

Aちゃん?どうかした?」




完全に停止している私を2人は不思議そうに見ている。






『あの人だ…あの人だよ……』


「「?」」





『私を助けてくれたの、流川くん…!』

15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
213人がお気に入り
設定タグ:スラムダンク , 流川楓   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星 たるふ(プロフ) - 早桃さん» そう言って頂けると本当に嬉しいです。ありがとうございます!なんとか最後まで頑張ってみようと思います…! (2023年2月12日 23時) (レス) id: 695404ddf3 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃ面白い!好きです!!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してますぅぅぅ!次の更新楽しみ! (2023年2月12日 12時) (レス) @page32 id: ac42bf1e6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星 たるふ | 作成日時:2023年1月1日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。