約束は今も

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茜｢あっ！勝手に部屋開けないでよ！お兄ちゃん！｣




『ｵﾆｲﾁｬﾝ…？』




少しして戻ってきた茜は、彰と名乗った彼の後ろからひょっこり顔を出す。



茜｢そ、これうちの兄、似てないってよく言われる｣




並んだ2人は確かに似ていない。けど、整った顔立ちと人たらしの雰囲気はなんだか近いような感じがした。




彰｢こんな可愛い友達なら先に言ってよ、急いで帰ってきたのに｣



茜｢どーせ口だけで急がないくせに、宇宙一のマイペース男なんだから｣



彰｢ひどいなぁ、お兄ちゃんを何だと思ってるの｣




言い合いを始める2人と取り残されている私、あれ？今日何しに来たんだっけ？



『あの〜、私そろそろ…』



茜｢あっまって！！本題はこれからよ！先輩達への対処法、教えるって言ったでしょ｣



そうだった、予想外の展開で完全に忘れていた。



茜｢お兄ちゃんにね、協力してもらおうと思って｣



彰｢俺に？｣





茜｢うん！Aとお兄ちゃん、2人が付き合うの！｣







『………はぁ！？』

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