もう一人の諜報員 (ページ35)

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箱に近づいてみると、何かを剥がしたような形跡があった
しかも、剥がされたのはつい最近のようだ

箱のふたに触ろうとするとビリッとした電流のようなものが走った

「これは結界？この程度なら問題はないがな」

私は結界を壊して蓋を開けると中には
何十本もの左腕が入っていた
ほかに何かないかと思い探してみたが、何もなかった

安室「調べ終わりましたが、何か分かりましたか？」

「分かったよ。毛利さんを連れてきてくれるか？」

安室「いいですよ。それとこの地域には五年周期で若い女性が殺害される事件が起こっているみたいです」

「それは、いつから起こっているか分かるか？」

安室「何百年も前から起こっているみたいで正確な時代は分かりませんでした。では、毛利先生を呼んできますね」

これで全てが分かった
なぜ、このような依頼を毛利さんにしたのか
なぜ、ここには女性は入れないのか

小五郎「何か分かったって本当か？」

「もちろん全て分かりましたよ。説明しますのでこの箱の中を見てください」

小五郎「ん？ただの箱だろ…ってなんだよこれ」

安室「腐った左腕に見えますが」

「そう、その箱の中に入っているのは全て女性の左腕です」

安室「しかし、何故このようなモノが此処に」

「この地を繁栄させるためですよ」