顔が良いのは色々とズルい！！【スタマイ】

5話 ページ7

血液検査の結果が出るのを待っていた時、孝太郎さんがある質問をしてきた

由井「Aはなぜ毒に耐性が出来た？普通ならありえない事なんだが」

「私が普通では無かっただけですよ〜」

由井「では、22年前の事件は知ってるか？」

「詳しくは知りませんが、既に時効になった事件ですよね」

由井「そういう事か」

「孝太郎さん、深追いはオススメしませんよ」

由井「気をつけるよ」

「はい、そうしてください」

由井「結果が出たが、これは服部さんに渡した方が良いか？」

「見せるだけで大丈夫です。その結果は孝太郎さんが保管してください。警視庁にあるとかえって危険なので」

由井「分かった。では、戻ろうか」

孝太郎さんは来た時と同じ様に、私の手を繋いで歩きはじめた

「孝太郎さん、手を繋ぐ必要ありますか？」

由井「あるよ。手が震えたまま戻れば、俺の命が危ないからね」

気付かれてたんだ
バレないようにしたのにな〜残念

由井「足も震えているようなら、担ぐつもりだったが……その必要は無いみたいだな」

「やめて下さい。セクハラですよ？」

由井「何を言ってる。これは、俺の優しささ」

「そんな優しさは要りません」

由井「では、手も離すとしよう」

「……」

由井「A、周りからツンデレって言われてるだろ？」

「まさか？言われてませんよ」

由井「では、手を強く握りしめたのは何故かな？」

「孝太郎さんにお仕置きするためです〜」

由井「そういう事にしておくよ」

「当たり前です」

くだらない言い合いをしながら、私達はゆっくりと兄さん達が待っている部屋に戻って行った

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