顔が良いのは色々とズルい！！【スタマイ】

26話 ページ36

ハンバーグとコンポートを同時進行で作り、一段落したら、付け合せの料理を作っていく。事件の事が多少気になるが、今はこっちに集中しなければ

愛「分かったよ！！！」

「うるさいよ。」

背後から叫ばれて、思わず手に持っていた包丁を落としそうになった

愛「A、運命だね〜あの息子さんの同級生、翔太君だよ！しかも、高校、大学共に同じクラスなの！！」

「翔太が？でも、翔太から同級生の話なんて聞いたことないわよ？」

私がニュースを見ていても、あいつは何も言わなかったし、無関心だった。

愛「そうなんだ。不思議だね。」

「そうだね。まぁ、詳しいことは後で問いただすわ。出来た料理から運んで頂戴。あと、ワイングラスも持って行って。」

愛「A、ちょいちょい癖出てるね。疲れてる？」

「少し？」

愛「そっか〜後でマッサージしてあげるね！」

「楽しみにしてる。」

愛が料理を運んでいる間に、キッチンを片付け私もリビングの方へ向かった

愛「さぁさぁ、早く食べよ！！」

「そうね。いただきます。」

愛「いただきます！う〜ん…美味しい！本当にお店出せるレベルだよ！幸せだ〜」

「ありがとう。」

お店が出せるというのは言い過ぎな気もするが、作った料理を美味しいと言ってくれるのはとっても嬉しい

愛「私、Aと結婚する。Aと結婚して毎日Aの料理食べる。」

「結婚って……仕事あるから、毎日は無理じゃない？てか、愛は結婚願望強すぎ。テレビでイケメン見た時も同じ様な事言ってるよね。」

愛「バレてた？この仕事してると出会い無いんだよね〜だから、強くなったのかな？」

「さぁ？」

愛「つめたーい。あ、このコンポート超美味しい！」

「それは良かった。」

あまり作らないコンポートも上手く行き、今日は良い日ない気がする。

私は仕事の事を忘れ、この穏やかな時間を楽しんだ。

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