顔が良いのは色々とズルい！！【スタマイ】

15話 ページ24

一方、警視庁捜査一課ではAと荒木田が出て行ったあと、緊急会議と称した雑談が始まっていた。

夏樹「それにしても、あの蒼生さんが嫌な顔せずAの教育係になるなんて、びっくりですよ。」

司「確かに、耀さんからの指名があったとは言え、いつもの蒼生なら一度は断っていたはずですしね。」

どうやら、女性嫌いで有名な荒木田蒼生が、三課から来たAの教育係になった事に驚いていたみたいだ。

服部「あー、Aは人を惹きつけやすいんだよ。だから、警戒心の強い人間の心にも入り込みやすい。蒼生もAなら大丈夫だって無意識の内に思ったんでしょうよ。」

秀介「でも、なんで教育係を蒼生にしたの？俺でも良かったじゃん。むしろ、俺にしてよ！」

服部「は？誰が大事な妹を、お嫁さん探しに勤しんでいる人間に近づけるの？むしろ、近づけるべきでは無いでしょうよ。て事で行ってらっしゃい〜」

秀介「えっ？いつもより扱い酷くない！？もう良いもん！帰ってきても構ってあげないからね！！行ってきます！！」

そう言って、秀介は逮捕状を握りしめて出ていってしまった。

夏樹「まあ、秀さんは分かりますけど、司さんでも良かったんじゃないですか？」

服部「司？司も考えたけど、司は食生活がアレだからね〜夏樹も一人で突っ走るから、二人とも無しだなって思ったんだよ。それで、消去法で蒼生になったってわけ。」

司「そういう事でしたか。」

一つの謎が解け、また仕事に戻る捜査一課であった。

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す