顔が良いのは色々とズルい！！【スタマイ】

13話 ページ22

「やっぱり、新しく出来ただけあって人が多いですね。」

蒼生「そうだな。出来れば、騒ぎを大きくせずに確保したい。」

「ですよね。情報によれば、ホシは2階の喫茶店に居るみたいです。とりあえず、着替えませんか？やっぱり、目立つのは避けたいですし……」

「お金だって、狸さん達にお願いすれば、経費で落ちますし。」

蒼生「Aって、耀さんそっくりだよな。」

「兄妹ですから、見た目はそっくりですよ。でも、私の方が目が大きいです！」

蒼生「……(見た目の話じゃねーんだよな)」

「あっ、ここにしよ……蒼生さん、私が選びますのでちゃんと着替えてくださいね？」

目的地に行く途中で見つけた店に入り、似合いそうな物を手に取り押し付けていく。蒼生さんの好み？知らないな。

二人分選び終わり、私も試着室に入る。膝上のシャツワンピに着替え、店員さんに頼み値札を切ってもらった。

「蒼生さーん。まだですか？」

蒼生「悪い。すぐに出る。」

襟付きのロングカーディガンにVネックを合わせた蒼生さん。うん、モデルかな？

蒼生「A？」

「あっ、着替えも終わりましたし、行きましょー」

お金を払って、目と先にある目的地である店に入った。

ホシとある程度距離のある席に座り、様子を見る。

あれ？ホシと話している女性って……

「蒼生さん、ちょっとめんどくさい事になりそうです。」

蒼生「そういう事か。Aはどうするつもりだ？」

「そうですね。しばらくはここの店に居るみたいなので、私達も何か頼んで偶然を装って店を出るつもりです。」

蒼生「ついでにお昼にするか。」

「はい！」

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