顔が良いのは色々とズルい！！【スタマイ】

6話 ページ13

由井「只今戻りました」

関「お疲れ様」

服部「戻って来てすぐで悪いけど、結果見せてくれる？」

由井「はい、これが検査結果です」

服部「ありがとう」

部屋に戻り、繋がれていた手が離れていった。私は、手を開いては閉じてを繰り返していた。

由井「どうした？俺の手が恋しいのか？」

「まさか〜もしかしたら、孝太郎さんに握力で負けたかもと思っていただけですよ〜」

筋トレのメニュー変えようかな。男に負けるのは癪に障る。

今大路「Aさん、あまり強く手を握りしめるのはオススメしませんよ。折角の綺麗な手が傷ついてしまいますからね？」

ﾋｪｯ……顔が良い王子様が、私の手を触ってきた…もう、手を洗えない……
確かに、強く握ってた私も悪いけど、それを優しく開くイケメンさんの方が罪は重い。

今大路「あの……Aさん？」

「あっ、すいません。まだ、名前を聞いていなかったな〜って思ってたんです。名前を聞いても？」

今大路「こちらこそ、申し遅れてすみません。僕は今大路俊と申します。これからよろしくお願いしますね」

服部「別名、腹黒」

「兄さん、こんな王子様みたいな人が腹黒な訳ない……と思う」

思うというか、思いたい。

関「俺は関大輔。服部さんや上層部から君の話はよく聞いていたから、一度会ってみたかったんだ。これからよろしくね」

服部「別名、天然」

うん？私、何か話題になることした？心当たりが多すぎて分からないや

樹「俺は青山樹だ。まあ、よろしく頼む」

服部「別名、照れ屋」

兄さん、それは違う。別名は青ぴょんだよ。

春「あっ、俺が最後か。俺は夏目春。宴会場所に困ったら、いつでも相談して。これからよろしく」

服部「別名、ビビり」

てか、兄さんはさっきから何を言っているんだろう。別名という名のあだ名を言う必要は無いと思うんだけど……

服部「A、ここには恋愛対象外の男しかいないから、仕事に集中出来るね。良かったねー」

「なんか、私の恋愛を邪魔されてる気がする」

私だって、普通に恋愛したいのに……

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