ルパン一味の天才女性【ルパン三世】 (ページ9)

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宝が貯蔵されているカリーア館には、銭形警部を含む数十人の警察官たちが集まっていた。

「･･･そのルパン三世とやらが、皿を狙っているという訳か」

カリーア館の主・レオンは、ガラス越しに皿を見ながら呟いた。

皿は四角く美しい銀色で、端には青い石がはめ込まれている。

レオン「これは私の一族に伝わる数ある宝の中でも、とても貴重な宝だ。盗まれては困る。銭形警部、ルパン三世からこの宝を守ってくれ」

銭形「もちろんでございます。ルパンに絶対盗ませません」

･･･････････････････････････････････････････

ルパン「へー、宝は1つだけじゃないみたいだな」

小さなスピーカーから、銭形警部ともう1人、男性の声が聞こえてくる。

ルパンたちがいるのはカリーア館の裏庭だった。

裏庭の門は壊し、番人もいなかったので簡単に入れたのだった。

次元「セキュリティが高いってのはインチキだったのか？すぐ入れたじゃねえか」

『まだ分からないわよ。ここで私たちを油断させる戦法の可能性もあるわ』

横にいる次元をたしなめ、Aは辺りを見回した。

『私たちが中に侵入できる場所と言ったら･･････やっぱりあそこね』

斜め前を指さす。

そこは館の裏口だった。

しかし、そこには番人が2人立っていた。

ルパン「ありゃ、門番さんが2人いるねぇ･･･」

次元「ちっ･･･五ェ門」

五ェ門「心得た･･･！」

五ェ門は裏庭の柵を飛び越え、自ら番人たちの前に姿を現した。