ルパン一味の天才女性【ルパン三世】 (ページ4)

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階段を降りると、茶色の扉があった。

ルパンは少し開けると、その隙間から中を覗いた。

次元「･･･どうだ？」

ルパン「うん･･･図書館だな、こりゃ。かなり広いぞ」

次元「図書館？」

次元も見てみると、沢山の高い棚に本が埋め尽くされていた。確かに、そこは図書館であった。

五ェ門「人はいるのか」

ルパン「ここから見たところはいねえな」

そう言いながら、ルパンは既に扉を開けて入ろうとしていた。

今回狙っている宝は、平安時代にある著名な薬師が書き残した書物だった。

五ェ門「･･･しかし、意外だ」

図書館に入って扉を閉めた時、五ェ門が呟いた。

五ェ門「お主は今まで、日本外の宝を狙っていたではないか･･･急に日本の宝を盗むとは思いもしなかったぞ」

ルパン「うーん、それはだな･･･日本のことはお前がよく知ってそうだと思ったからだよ」

次元「･･･なるほどな」

ルパン「知ってるか？薬師院･･･とかいう薬師」

「薬師院」という言葉を聞き、五ェ門ははっとした。

五ェ門「薬師院･･･薬師院匡彦(やくしいんまさひこ)、か」

次元「ああ･･･名前は聞いたことあるな」

五ェ門の言葉に、次元も頷いた。

『誰かいるの？』

女の声だった。

3人は正面を見た。

そこに、白衣を纏った長髪の女が立っていた。