ルパン一味の天才女性【ルパン三世】 (ページ12)

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3人が階段を降りた先は、ホテルの廊下のようだった。

幾つもの扉が左右にある。

不二子「進めなさそうね。あれがあるもの」

不二子の目線の先には、普通の物より一回り小さい監視カメラが、何台も設置されていた。

五ェ門「心配はいらぬ」

五ェ門はそう言い、斬鉄剣でその監視カメラを全て斬ってしまった。

刀を鞘に収める五ェ門に、Aは溜め息をついた。

『今日は大活躍ね、五ェ門』

五ェ門はAをちらと見ただけで、何も言わなかった。

･･･････････････････････････････････････････
警官「ぜっ･･･銭形警部！！」

警官「3階の客室の監視カメラが、全て壊されました！」

銭形「何！？」

館のモニター室には、2人の警官と銭形警部がいた。

銭形「ルパンに違いない！あの野郎、やりやがったな･･･！」

銭形警部はモニター室を出て行った。

･････････････････････････････････････････････
3人が進もうとすると、向こうから誰かが走って来た。

不二子「･･･あら･･･」

不二子が楽しそうにクスリと微笑む。

銭形警部だった。

銭形「やはりお前たちだな！」

拳銃をこちらに向ける。

Aは彼に向かってゆっくりと歩み寄った。

『お久しぶりね、銭形さん』

銭形「なっ･･･あ、貴女は、薬師院の･･･！！」

銭形警部が愕然とする。

無理もないだろう。

銭形警部は彼女に、図書館の本を守るよう依頼されていたのだから。

『今の私は、もう図書館に引きこもってるだけの薬師じゃない。ルパンの味方よ』

銭形「･････････」

銭形警部が焦っているのがわかる。

Aは面白そうに、

『相当がっかりしてるみたいね。でも、これは私が選んだことなの。さぁ、どちらが勝てるかしらね？』

と、笑った。