不思議な人

不思議な人が8人 ページ10

糸目キャラに捕まって60分。




そろそろキツい。




『あの、私そろそろ朝食作らなきゃ行けないんで帰りますね。さようなら』




沖矢『なら、わたしと一緒に食事をしませんか？1人だと寂しいので...』




『え？ナンパ？』←




沖矢『違います。ダメ...ですか？』





や、ダメじゃないけどさ...うん。





...




断る理由が見つからないな...





『えぇ、構いませんよ。すぐそこが家なんで私の家で食べましょう。』





沖矢『ありがとうございます。夜桜さん』






そして、明らかにやばそうな糸目を家に招き入れた。



ー
沖矢『本当に一人暮らしですか？』




それにしては家が...





と呟く糸目。





まぁ、確かに普通の人なら一人暮らしでこんな家住むわけないか...








うん。



『家族全員訳ありで亡くなってるんです。一人暮らしは一人暮らしでも実家で一人暮らししてます。』




そう言えば









多分私が変わったのもあの日だったな。









沖矢『あ、そうなんですね...。』









『気にしないで。貴方が悲しんでも、数日後には忘れてるんですから。他人は。まぁ、私もその他人に過ぎない。本当に悲しいのは被害者ですから。』









そうだ。本当に苦しいのはお母さんだ。お父さんもお姉ちゃんも。お兄ちゃんも...。









沖矢『...貴方は不思議な方ですね。』









『良く言われます。どうぞ...』



私は出来たエッグサンドとコンスープを出した。



沖矢『ありがとうございます。夜桜さん。...！美味しいですね。』




『...そう』



これもお世辞に過ぎない。









自分を評価できるのは自分だけ。他人の評価はお世辞。





ー
沖矢『ありがとうございます。今度お礼しますね。』



礼儀正しすぎだろこいつ...







『いいえ、大丈夫ですよ？それでは。』



ﾊﾟﾀﾝｯ






あ...








『...バーボン(の瓶)とキール(の瓶)...処分しないとな。ふぅ...』




偉いぞ私忘れなかったな。





『...？』




盗聴器か...





ﾊﾞｷｯ




『やっぱりあいつは...』







ライだな。








『まぁ、それで殺す訳では無いけどさ。』






私はNOCじゃないけど、NOCを殺す趣味は無い









ジンみたいに忠実な犬ってわけじゃないし。







『あ...もう6時半』








そろそろ行くか...。






ｶﾞﾁｬ




『行ってきます。』




...。


ﾊﾟﾀﾝｯ




ー
？？『...ﾁｯ』

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