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医務室にて
夏油「調子はどう?」
「…………傑、おはよう……傑も傷は大丈夫?」
夏油「大丈夫、でも心配するのは私の方だよ……随分と顔色が悪いよ」
「ふふっ、まあ……結構寝ていたしね」
そう、私はあれから3日ほど眠っていたらしいのだ
夏油「……聞いたよ、伏黒甚爾とAの関係」
「……そう、けど……ごめんね、あの人が……天内理子ちゃん……だっけ?殺してしまって……いや、謝って済むことじゃないけれど……本当にごめんなさい」
Aは深々と頭を下げた
「ごめんなさい、本当に……ごめんなさい」
Aの体は震えていて、それに気づいた夏油は顔を顰めた
夏油「君が謝ることではないよ……頭を上げて」
「…………。」
けれどAは頭を下げたままだった
そんなAに夏油は横に座りAの背中をさすった
夏油「辛かったね……いいんだよ、泣いたって……例え私たちの敵だったとしても、Aにはとても大切な人だったんだろう?
……いいんだ、いいんだよ、我慢しなくったって」
「ッ……ぅ、……うっ……!!!」
Aは涙をポロポロと流した
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数分後
「ごめんね、情けない姿を見せてしまったね」
夏油「君って頑固だね」
「………………それよりも、悟……悟は?」
夏油「悟なら無事だよ、Aが寝ている間、ずっと傍にいたからね」
「……ならお礼を言わないといけないね」
Aはニコッと笑いベットの横にあるサングラスを手にかけた
夏油「まだ寝てなくていいのかい?」
「ふふっ、この程度で落ち込んで動けないなんて特級の名が廃るよ」
そうAは笑いベットから起き上がり医務室を出た
夏油「…………。」
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作者名:なた | 作成日時:2021年2月14日 21時