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『呪術師を辞める日』 ページ42

間もなくして



夏油傑は離反した





ある任務で村の人々、非術師を殺し
自分の親も殺した







そして私も呪術師をやめようと思っている






いや、呪詛師になろうなんて思ってなどない




けどもう疲れた




私はもう疲れた……それに






━━━━━━━━━━━━━━━
「私、呪術師やめようと思ってるんだ」





五条「……は?お前、何言って……」




「私、傑に呪詛師二ならないか?って言われたの……勿論その気はないけどね


一瞬揺らいでしまったんだ



そんな私に呪術師をやる資格なんてない」




五条「そ、そんなのたった一度の過ちだろ?なんでお前が辞めなきゃいけねえの……」




「それだけの理由じゃない……
もう私疲れたんだよね、人を失うのも
人の命を奪うのも……全てに対して


疲れた……」




五条「けど、お前の術式は上層部からも重宝されてる!!!そんなお前が辞めるなんて……」





五条は悲しそうな顔をし、Aの手を掴んだ





「なら……"術式を消せばいい"」




五条「……は?」





「私にはね、術式を、呪力を……消す術式があるの」







五条「……やめろ……やめて、頼むから
これ以上俺から離れないでくれよ……」





五条は今にも泣きそうな顔でAの肩に顔を疼くめぎゅっと抱きしめた






「そのお願いは聞けない……かな、自分勝手でごめんね、悟」





五条「約束……」





「……?」






五条「小さい頃、一緒に居るって……約束したろ」




「ッ!、思い出して…………」




「俺、前と変わらずAと一緒にいたいって気持ち、変わらねえよ……




なあ、だから一緒にいて……俺お前がいないと無理」




Aは眉を下げ、五条の背中をさすった





「ごめんね、ごめん



私は悟と一緒にいれない



一緒にいたくない



ごめんね








ごめん」

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作者名:なた | 作成日時:2021年2月14日 21時

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