【d！】バラ科アレルギーは薔薇が好き (ページ1)

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Prolog ページ1

コツコツ、と音を立てて道を歩く

今日から我々学園に転校する

『はぁ…憂鬱』

この学園の噂はいい噂ばかり

怖いくらいに

僕がその中で嫌なもの、それは

”イケメンの噂”

『生徒会の人数多すぎでしょ…てか全員イケメンって何？イケメンしか入れないの？』

唯一の救いは仲のいいメンバーがこの学園に居ることか…

舌打ちをしながら門を通ろうとした時

「邪魔よ！」

『うわっ！？』

門の前に固まっていた女子に押された。お前危ねぇな

やば…転ける！

その時

？「大丈夫ですか？麗しいお嬢さん」

「キャァァァァァァ♡♡♡♡」

『うるさっ…』

謎のイケメンに支えられたと思ったら周りが急に叫び出した

思わず顔を歪めて小声でそう呟く

起き上がり周りを見渡す

？「危ないところでしたね。よかったら僕とほうかg…」

『？』

周りから向けられる殺意に知らんぷりをして右から左に話を流していたら急に話が止まった

『何？急いでるんだけ…ど…』

疑問に思って後ろを振り向くと

さっきまでナンパをしていた彼が倒れていた

周りも彼が急に倒れたことに驚いてみんな黙ってる

『はぁ！？大丈夫！？』

？「おいお前！」

思わず声を上げ駆け寄ると、謎の金髪と茶髪が目の前に来た

？「お前大先生に何したんや！」

？「いくらなんでもやり過ぎやろ！」

『？？？？？？』

「大先生」と言う名前らしきものに聞き覚えが無いし、何もやっていないからキョトンと首を傾げていたら

『…ったぁ』

金髪に殴られ、尻餅をついた

声を上げてるけど痛覚が無いから痛い訳では無い

ゲームをしてる時攻撃されて痛いって言うでしょ？あれと同じ

？「みぃさん！」

急に名前を呼ばれて、もう一度周りを見渡してみると

僕に向けられた殺意の中に、1輪の薔薇が咲いていた

実際には薔薇なんて咲いてないけど

『まい…』

薔薇は、僕の幼なじみだった

まい「みぃさん！大丈夫ですか！？」

『まぁ…？』

？「おいお前ら！何2人で呑気に話しとんねん！」

まい「少々黙って頂けないでしょうか？鬱さん…でしたっけ？保健室に運ばないとそろそろ大変なことになるのでは？」

？「チッ…お前ら昼休み生徒会室に来い」

まい「みぃさん行きましょう？」

『ん』

大変なことになりそうだなぁ…