【終わりのセラフ短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

彼女の笑顔を崩したい(クローリー・ユースフォード) ページ7

クローリーside

僕は最近、自分用に家畜を飼い始めた

第一印象はどの血よりも美味しかった……ただそれだけ


彼女はこの前の人間との戦いの時に連れてきた

普通なら泣くはずだ……けど、彼女は泣かなかった

泣くどころかいつも笑っている……



「A、食事だよ」


彼女の食事はいつも僕が運んで行く

………僕があの子のことばかりかまっているから、あの２人に行かせたら間違いなく殺してるからね


中に入ると、彼女はベットに座っていた

部屋の中にはベットに僕が退屈だろうと持ってきた本だけ



「ありがとうございます、クローリーさん」

にこりと笑ってお礼を言う


Aが食事を終わらせたら、今度は僕の番だ


「A…………はっ……っん……」


彼女の首筋に牙をつきたて、甘い血を吸う


血を吸われるときの彼女の表情はいつもと違い、顔を歪ませ、痛みを我慢している顔だ

次第に顔が火照り、目を潤ませて僕にしがみつく……


この時だけが、彼女の笑顔が崩れる時だ


「……はぁ……いいね、その顔……

もっと見せてよ…………っん……」


もっと彼女の笑顔を崩したい

もっとこの表情を見たい


「……っ……く、くろー、りー…さ………くぅっ……も……むり……」

「……家畜がしゃべるなよ…………んっ……」




血を吸いすぎてしまった……

貧血で気を失った彼女……

僕は……彼女が愛しい


僕は彼女の頬を撫でる



「…………君は一生僕の側にいてもらうよ

君が死ぬ時は、僕が君を殺す時だよ……


愛してる……A」


−−−−−−−−

リクのクローリーです！

どうでしょうか!?

リクありがとうございました！

お前は特別だからな(柊暮人)→←僕も君のことが好きだよ(フェリド･バートリー)

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