【終わりのセラフ短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

彼女に恋をしている(柊深夜) ページ50

深夜side


「ねぇ、深夜

早く私を心から受け入れてよ

白虎丸より私の方が強いし、役に立つよ？」



僕のもう一つの刀……A

普段は白虎丸を使ってるから知らない人もいるかもしれないけど、僕はもう一つ刀を持っている



「君を受け入れるなんて出来ないよ

僕が鬼になっちゃうからね」


「いいじゃない

鬼になれば抜け出せるよ？

……この汚い人間共の世界から」



Aは吸血鬼だった頃された事を思い出しているのだろう

苦虫を噛み潰したような顔をしている



「貴方も分かるでしょう？

人間は酷いものよ


かつて愛した彼も、鬼にされて……どこにいるのかもわからない

彼を探していた私も……」



彼女は人間を酷く憎んでいる

でも………


「君は寂しがり屋なんだね


だってそうだろう？

人間の僕に自分を受け入れろなんて、ね

それか馬鹿としか考えられないよ」


「…………それを言うなら、君もそうとうの馬鹿だね

私が嫌なら、手放せばいいのに手放さない


私達似た者同士ね」




僕がAを手放さないのは、この今にも消えてしまいそうな笑顔に惹かれているからだ


僕は……寂しがり屋で、性格が悪くて、笑顔が綺麗な彼女に恋をしている



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いかがでしょうか!?

遅くなってすみません！

リクありがとうございました!!

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