【終わりのセラフ短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

君を殺すのは僕だ(百夜ミカエラ) ページ4

ミカside


「ああ、ミカエラ、貴方はどうしてミカエラなの？

吸血鬼と縁を切り、その名を捨てて

それが無理なら、せめて私を愛すると誓って

そうすれば、私は柊の名を捨てましょう



………………なんてね？」



僕は吸血鬼、Aは人間、しかも柊家の人間だ

僕達が幸せになることはきっと無いだろう……


「……それって、ロミオとジュリエット？」

「ふふ、そうよ…

許されない恋だと分かっていても愛すことをやめない彼女達……

まるで私たちみたいだと思わない？」


僕達は一ヶ月に１度、２人でこうして会っている……

ここは誰にも見つからない秘密の場所

ここでは、僕が吸血鬼である事も、彼女が人間である事も関係ない


「……ほんとだね

僕達も、許されないと分かっていても愛すことをやめない……いや、やめられない……

僕達も最後は死ぬのかな……」


「ジュリエットは幸せね……」


Aは月を見ながらそう呟く


「だって……、愛してる人の側で死ねるのよ？

私は羨ましいわ……

ねぇ、ミカ……

私殺されるんだったら、貴方に殺されたいわ」


強く芯の通った目で僕を見る


僕は君を死なせたくない

君とずっと一緒に生きていきたい

けど……

きっとAの望んでいる答えはこんな言葉じゃない…………



「………ああ

君を殺すのは僕だ

誰にも君を殺されたりしない……」


−−−−−−−−−−

すみません！

ロミオとジュリエットかけませんでした!!

書こうとしたらこうなってしまって……


本当にすみませんm(＞ ＜*)m

リクありがとうございました！

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