【黒バス短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

既成事実でも作るか(花宮真) ページ10

原side


「Aちゃんさ〜

最近なんか色っぽくね？

俺狙っちゃおっかな〜」



そう言って、花宮の方をちらりと見ると……


なんともまぁ……人を、てか俺を殺しそうな勢いで睨んでくる


「原、Aに手なんかだしたら殺すぞ」



おいおい、ザキなんかビビってんじゃん

めっちゃこわ〜


「でもさ〜、花宮はただの幼馴染みじゃん

彼氏じゃないなら別にいいっしょ？」


「あ"ぁ"？

俺がこれまでどんだけあいつに悪い虫がつかないように見張ってたと思ってんだ


でもま、お前の言うことも一理あるな」



そう言うと、花宮は少し考えて



「……既成事実でも作るか」


なんてことをぼそっと呟いた


何も知らないでボール磨きをしているAちゃんを見ると気の毒に思えてくる



「花宮に好かれるなんて、気の毒だな」



俺の気持ちを代弁してくれた古橋


だよね〜

やっぱそう思うよね〜



「いや〜、ほんと可哀想」



花宮はゲス顔でAちゃんのことを見ている


これから絶対に花宮としか付き合えないね

大丈夫なのだよ(緑間真太郎)→←これは美味しいな(赤司征十郎)

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