『ごめんね』と「いいよ」を、【第二章】【STPR】

知りたくない ページ32

さとみside


「ねぇ、皆気が付いているんでしょ？」



ああ、そうだよ

あれは見間違いじゃなかった


確かに姉貴の体は透けていた
あの日俺が家を飛び出してひとりで公園にいたとき



確かに姉貴はそこにいたけど透けてたんだよ


姉貴の向こうにある遊具が見えてたんだ
普通は見えてちゃいけねぇんだよ




悲しそうに笑うその意味は？

俺に目を覚ませと言いたかったのか・・・？




姉貴はるぅとにそう言われて笑ってたけど明らかに動揺してた
そろそろ自分も幽霊だってことに気が付いたのかな………









ころんside



「ねぇ、皆気が付いているんでしょ？」


え、何を？



るぅとくんに言われたけど何のことか分からない
でもしんとなって皆俯いてしまった


莉犬くんの遺影のことかな………


ねーちゃんがしんでるなんてこと

あるわけ・・・








・・・













・・・



















・・・

















ま、まああるっちゃある

歯ブラシとかシャンプーとか絶対に消費してるものの使用形跡が見当たらない

ご飯もねーちゃんの分だけ、どんなに食べても絶対に減らない


それも全て死んじゃってるから・・・？


僕は、信じないよ

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←知ってた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す