『ごめんね』と「いいよ」を、【第二章】【STPR】

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懐かしいなぁ



と、あの時と同じ場所に座る


ここで、誰かが見つけてくれるのを待ってたんだっけ



見つけた





って姉貴が言ったんだよな確か




『見つけた』









ほら、姉貴が見つけてくれた




「・・・遅い」


『ごめんじゃん笑さ、帰ろ』





そう手を差し出した姉の手を握ろうとした




スッ




え？





今確かに俺は姉貴の手を掴もうとしたはずだ



それなのに俺が手を掴もうとした腕は円を描くように姉貴の手を通り抜けたんだ




驚いて正面を見た


「っ！！」


姉貴の体が透けてたんだ



「姉貴！？なんで透けてっ！？」


その時激しい激痛がして頭を抑えた


『さとみ！？どうしたの！？！？』


姉貴が急いで俺の体を支えた



あれ？透けてない


段々と意識が遠のいていくのが分かる









そこからの記憶はない


気が付いたら部屋のベッドで眠ってた

体温計を見たら38.6


風邪ひいたのか


あたりを見回したら部屋がぐっちゃぐちゃ



姉貴がやったのか()

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