【黒バス】965の暗号文。

ACT.11 ページ12

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「にしても、お前私の部屋に来るとはな」

「生活感無さすぎてウチはある意味感動だよ」



生活感はあると思うが

ほら青峰のカップ麺のゴミとか
あ、ヤバイわ
ゴミ捨てに行かないと



「暗号解読班、って」

「それ私の仕事ファイルだよ」




沙織は辺りを
興味深そうに見渡す

そんな面白いもんは無いけどな




「ねえ、何でウチと同じ仕事してくれなかったの？」

「赤司くんがダメだって」

「あのクソ総理め、死ね、餓鬼の敵だ」



赤司くんは一昨年就任し
今では日本をだいぶ良い方向に

導いている




「確かに餓鬼の敵だよね、あの人」

「ウチみたいな馬鹿な子には鬼にしか見えんぞ」



ケラケラと笑う沙織は

再び口を開く



「ウチこの時代の子供じゃなくて助かった！」

「確かに！！沙織って実力テストで0点取れる実力者だもんね！中々いないよ？」



中々いないよ

なんて言葉に沙織は
誇らし気に笑う




「沙織様と呼んでもいいんだよ？」

「馬鹿にされてる事に気付かないとか最早天才としか思えないんだけど……」



それを聞いて沙織は

ガーンって感じのBGMを背後に
肩を落とした




「ねえ、いつ結婚すんの？」

「そっちこそ」

「私は絶賛モデル中だから！」



即答で答えた沙織

さては、コレを聞くシナリオ
用意してきていたな



「向こうが、しようって行ってきたら、かな」

「ふぅん、もう11月後半だね！！もう直ぐクリスマス！キリスト教万歳！！」

「そういう時ばっかりソレだな、お前」




この間はキリスト教とか
入るやつバッカだよねえ、とか

貶してたくせに




「沙織、私の天職って何かな」

「ウチと同じ道だろ、ウチはAが芸能界入ってくれるなら、お笑い芸人に転職しても良いよ」

「私がお笑いしか出来ないみたいな言い方やめろ」



ゲラゲラと笑って
それから2人で

コーヒーを飲んだ




「飲み物吹き出すヤツっているのかな」

「いるんじゃね？」

「クソみてえわ、なにそれ面白すぎやん」



そんな沙織に

私は例え話を口にする




「例えば青峰が此処に来て、実はこの肌の色、黒いファンデーション付けてたんだよっとか言ってきたら、どうよ」

「青峰がファンデーション…」




瞬間に扉が開く
ドアの先には青峰がいて

噂をすれば何とやら




「オイ、A仕事……ってお前なんでいんの」

「あはははッ！！ファンデ、ブッ！ファンデーション！！ファンデーション男青峰！！あははは！！ブッ！」


「は？」





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