【HQ】願い事の放物線。

LIFE.06 ページ6

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「私……二人は凄い性格悪くて人類の敵でピュアな人の心を平気でズタズタにする様な人かと思ってたの」

「え、何。お前の中の俺達って鬼か何か？」

「その想像はヤバすぎ」



国見くんも金田一くんも

ケラケラと笑いながら私の雑談と

ドリンクの味見に付き合ってくれた


え、なにこの人達


良い人すぎる



「でも、こう話してみると結構印象変わるよなあ。俺も最初マネージャーの事、すっげえ説教くさい女位にしか思ってなかったし」


いや、それは流石に酷いよね

金田一くん酷いよね



「後さ、くん付け止めれば？ウザいし」

「じゃあ私の事マネージャー呼び止めれば？」


私達三人は笑って

その呼び方を改めた



「よし、国見も金田一も練習行ってこーい」

「立花が暇そうだから付き合ってやってたんじゃん」

「何言ってんの国見！！私には影山くんと言う友達が待っているから暇じゃないよ！？」



国見は目を細めて影山をチラリと

一瞬だけ見た


え、何その顔……こわ



「じゃ、ドリンク渡すために回ってきまーす」

「俺達の分寄越していけよ！！？」


「金田一達は動いてないでしょうが」



そう言って順番に持って行って

最後は影山くん



「かーげやまくん！」

「立花、あ……サンキュー」


「どうした？暗いけど」


ちょっと暗い顔で私を見る影山くん

実際に暗い顔なのかは

解らないけど



「……国見達のが俺より仲良いんだな」



むすっとした顔で

影山くんは、それだけ言った



「何言ってんの、友達第一号が私の中で一番目なんだよ。特別なんだよー、仲良いとか関係ないし」

「……おう」


それを聞くと彼は

少しだけ頰を緩めた



「俺の事、影山とか飛雄とかでいい」

「じゃあ、影山って呼ぶね」


「おう……！」


影山はそれから

ボールの感触を確かめ始める


バレー超好きそう



「おやおやおやおやおや？」

「見ましたか、金田一殿」

「見ましたとも、国見氏」


うっわあ、

嫌な予感




「友達第一号は私にとって特別なんだから……とか良くそんなこと言えるよねえ」

「そうだよなあ、流石立花……読めないぜ」


「お前ら本当は嫌な奴だろ」



国見が中学生ノリなのに

私はビックリだよ



「俺も言われたいなあ、特別なのお！」

「俺も言われたいぜえ、特別なのお！」


「ソロソロ殴るけどいいよね」



二人は笑いながら

その後も私を馬鹿にし続けた


これはコレで

結構楽しかったりする



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