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俺は可愛い子何人も見てきたから
今回も最初は“あ、可愛い子だな”って思ったくらいだった
レンタル彼氏の仕事を始めて2年がたった
21歳の時にはじめたこの仕事は天職で
時給もいいし、向いていたと思う
太客は長時間空いてしなきゃいけないけど、その分稼げるし
まちまちのお客さんは気分転換になる
突然に連絡入るから、予定が狂う時もあるけど
それはもう慣れてしまっている
Aちゃんは最近俺を指名してくれた1つ年上の社会人
会うといつも疲れたような顔をしていて
癒してあげなきゃと思う
いつも女の人は俺に会うとベタベタと触ってきて、不快に思うことも多かった
けどAちゃんはそんなことなくて
俺に触れようとしない、なんかいい距離感なんだよな
「ねぇ蓮くん、あそこのカフェ行こう!」
今隣にいる人は腕を絡めて楽しそうに笑う
「うん、行こっか」
違和感なく少し距離をとって彼女の指さすカフェへ足を進める
あぁ、早くこの時間終わらないかなぁ
この人香水キツいし……
俺から連絡なんてできないから
Aちゃん早く俺をまた誘ってよ、なんて
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作者名:mimi | 作成日時:2021年2月1日 19時