あくまでレンタル【目黒蓮】 (ページ3)

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『こーじおはよ』

朝会社へ行くといつもより早めにこーじが来ていた
めずらしい、いつもは私より遅いのに

｢はよー、で？レンタルしたん？｣

『ばっか、やめてよ会社で！！』

｢その反応は……したんやな｣

こーじには絶対言わないと、決めていたのに
早速バレてしまった
会社じゃ誰が聞いているか分からない
変な噂でも流されたら………と思うとたまったもんじゃない

｢かっこええやつおった？｣

『こーじよりイケメンなのは沢山いたよ』

｢お前なぁ！！｣

さっきの仕返しのつもりで、ちょっと意地悪を言ってみる
本音を言うとこーじの顔はいいと思う、会社でも人気あるみたいだし

でも私は

『ないな』

こーじの顔をまじまじ見つめそんな一言を言うと

｢お前失礼すぎ｣

『あ、ごめんつい本音が』

こういうこと言い合えるのって、大切だと思うんよ
こーじは恋愛としてみたくない

『そういうとこ好きだよ』

｢あのなぁ…｣

少し呆れ気味に返されたのが腑に落ちない
私は褒めたつもりだったのに

『今日彼氏に会うよ』

｢楽しんで｣

初めてのレンタル彼氏に心が踊ってしまって仕事が手につかない気もするが、早く終わらせないと残業になってしまうのでいつも以上に気合を入れた

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