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｢あの……｣
物陰に隠れていた僕は、恐る恐る顔を出して声をかけた
『廉……ごめんね、大丈夫よ』
そう言って、優しく僕の頭を撫でてくれた
“あ、廉くんいたのね…ほら、早く施設に”
『廉あなたはどうしたい？私と一緒に住む？』
おばさんの言葉を遮って僕の目を見て尋ねてきたAちゃん
｢僕、しせつ行きたない｣
『ふふ、よく言えました。よし私の家に帰ろう？』
差し出された手をぎゅっと握り、周りの反対を押し切ってAちゃんの家に引き取られた
あの日から5年が過ぎ僕は17歳になった
____________________________________
｢嫌や、俺は大学に行かんと働く｣
『お願いだから、大学行って？お金は大丈夫、出せるから』
17歳 高校2年生
あと1年ちょっとで受験
俺は頭は悪くなかった
むしろ良い方だったと思う
だけど、高校が終わったら勉強する必要なんてあらへん
それよりも、今まで育ててくれたAちゃんに少しでも楽になって欲しいからお金を返したい
なのにAちゃんは、俺に大学に行けって言う
国公立大学でも多少のお金はかかる
そもそも、俺が国公立大学に行けるなんて分からへんもん
高校受験の時も、それで無理をさせていたことはわかっていた
残業が１ヶ月ずっと続いたり…朝早くから仕事行ったりして
このままだとAちゃんが倒れてしまう
5年前、僕が“しせつ行きたない”なんて言うたから
後悔だけがいつまでも消えてくれない
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永瀬A 27歳
OL
永瀬廉 17歳
高校2年生
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mimi(プロフ) - こんぶさん» ありがとうございます！続きも、新作も頑張って書きたいと思います！ (2019年11月26日 14時) (
レス) id: 9f70b65028 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！リアルに10個近く廉くんと年の差がある私には最高のお話でした(´；ω；｀)続き、次回作共に楽しみにしております！ (2019年11月26日 9時) (レス) id: f33c245d3f (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - こんぶさん» そう言っていただけて嬉しいです！多分、きっと、、、書きます！笑 (2019年11月22日 12時) (レス) id: 9f70b65028 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！続編で大学生編…ぜひ読みたいです！ (2019年11月21日 8時) (レス) id: f33c245d3f (このIDを非表示/違反報告)
さくらん(プロフ) - 表×裏ボーイがいいです！ (2019年11月8日 18時) (レス) id: a7aa3d16ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2019年10月23日 20時
