黄色い君 ［るぅと］

Story 9 ページ9

［るぅとside］
る「はぁぁ〜…」
昨日の夕方から取り掛かっていた作業が一区切りしたところでため息をつく

ずっと同じ体制でいたので肩が痛い。というか動かない。

肩をぐるぐる回すと変な音が鳴ってつい笑ってしまった。

る「…………あ。」

そういえば……莉犬と電話したときに持ってきた缶バッジそのままだ…。

机の端の方に置いてある大切な思い出。

あのワンマン以来握手会にもライブにも君の姿はなかった。

ライブは来てたのかもしれないけど…。

もう、りすなーじゃなくなったのかな…。

もう、会いに来てくれないのかな…。

不安が募り缶バッジを持つ力が強くなる。

る「また………会えますように。」

ﾎﾞｿｯと呟き缶バッジを元の場所に戻す。


…1秒でも早く。

…せめて再来週の握手会…。




…君は来てくれますか？

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